ジュラシックパークでおなじみ 宝石の琥珀の価値

ジュラシックパークでおなじみ 宝石の琥珀の価値

琥珀は植物の樹脂の化石です。ジュラシックパークという映画で取り上げられたため、一気に知名度の挙がった宝石だと思います。ジュラシックパークに登場する蚊の入った琥珀は実在し、もちろん蚊以外にもいろいろな虫が取りこまれたものもあります。
今回は数千万年の時間をかけてつくりあげられた琥珀という宝石について、その種類や特徴についてお話します。

琥珀にはどんなものがある?


一般的には過熱によって色の改善が行われている琥珀ですが、いろいろな色のものがあります。

イエローアンバー

もっとも一般的な琥珀です。黄色く透き通った琥珀は見る人にハチミツのようなトロリとした印象を与えます。

チェリーアンバー

イエローアンバーと比べて、赤みを帯びた琥珀です。赤の度合いが強くなればなるほど、価値が高いといわれていますが、加熱による発色であることが多くなります。

レッドアンバー

これは、文字通り真っ赤な琥珀ですが、天然には存在しないといわれています。着色されている琥珀と考えた方がよいでしょう。

グリーンアンバー

こちらも、天然のものもあるという情報もありますが、着色という説が有力な琥珀です。黄色寄りの爽やかなグリーンに惹かれる人も多いでしょう。

ブルーアンバー

他の琥珀と違い、蛍光灯下で見た時にはイエローアンバーのように見える琥珀です。ブルーになるのは、紫外線を当てた時。太陽光でも少し青みを帯びた光を放ちますが、ブラックライトをあてると、はっきりと青く光ります。ドミニカ共和国で発掘される一部の琥珀のみがこの特徴をもちます。

琥珀を選ぶときには注意が必要!

琥珀は加工しやすい材質のため、“偽物”が多くなります。その種類と見分け方を説明します。

コーパル

琥珀ほどは年月を経ていない、いわば「若い琥珀」がコーパル。黄色い琥珀と比べると、色が薄く透明に近いものも多くなります。着色されて琥珀として売り出されることがありますが、琥珀のような耐久性はなく、経年劣化で割れてしまうこともあります。

再生琥珀、圧縮琥珀

琥珀片を集めて固めて作った琥珀です。材料は琥珀なので、偽物と呼ぶのは乱暴かもしれませんが、天然と呼ぶには少し抵抗がありますよね。

虫入り琥珀(プラスチック)

太古の虫が入っている琥珀は人気があります。ただし、偽物も多いので注意が必要です。まずは、琥珀の真ん中に虫が入っているものが大量に売られている場合には偽物の疑いがあります。ただ、もちろんそれだけでは判断できません。プラスティックを使って虫入り琥珀をつくるケースが多いようなので、飽和食塩水に浮かべてみることで、琥珀かどうかということは確認できます。食塩水に浮かべば「本物の琥珀」です。

グリッター、太陽のスパングル

琥珀のなかには、グリッターと呼ばれるヒビのようなものを内包したものがあり、中でも楕円形のような放射状のグリッターを太陽のスパングルと呼んでいます。このグリッターはキラキラと輝くので、人気があります。ただし、太陽のスパングルにも偽物が存在しています。グリッターの繊細さである程度見分けはつきますが、虫入り琥珀と同じ飽和食塩水を使った方法でも分かります。

琥珀は加工がしやすく、プラスチックなどを用いて偽物も作りやすい宝石です。飽和食塩水に浮かべることで、琥珀かどうかをある程度見分けることができますが、私が過去に実験したときに、半分浮かび、半分沈むものがありました。おそらく、プラスチックに琥珀をプレスしたものなのでしょう。
それでも、琥珀には軽くて丈夫という優秀な一面があるので、ジュエリーには最適。真偽の見分けは難しいですが、宝石の中ではそれほど高価なものではないので、気に入ったものがあれば、装飾品のひとつとして手に入れてみてはいかがでしょうか。

リカラット編集部 監修

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ABOUTこの記事をかいた人

趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。