知ってたら"通"っぽい? 宝石の専門用語5選

知ってたら"通"っぽい? 宝石の専門用語5選

宝石を選ぶ時、プロにしかわからない専門用語を知っていると、お店の方に、「この人は、もしかして?」と思われるかも知れません。また専門用語を知っていることで宝石を買う時に役に立つ事もあるでしょう。今回は宝石の素人の人でも知っておくと"通"に見える宝石の専門用語をご紹介します。

裸石(loose stone)


宝石店でショーケースに並べられている商品ではなく、自分だけのオリジナルジュエリーをオーダーしたい時。お店の人から「それではルースから選びましょうか?」と言われるかも知れません。
このルースとは専門用語で「裸石」、つまりまだ製品化される前の、枠や台座にセッティングする前の石のことをこう呼びます。

例えば婚約指輪のような特別なジュエリーを購入する際に、使うダイヤなどの宝石を「ルースから選びたい」と言ってみたら"通"な印象を与えるかもしれませんね。

お店でルースを選ぶ時は、1つ1つが白い真四角のケースに入っているかもしれませんが、業者の場合は、数十個のルースの入った白いタトー紙から無造作にザラザラと出して1個1個をルーペで確認して選んだりします。

色石

一般的にダイヤモンド以外の宝石で、真珠やサンゴ、琥珀といった有機質宝石以外の天然宝石のことを専門用語で「色石」と言います。

主な色石にはルビーやエメラルド、サファイアなどがあり、これらのモース硬度が7以上の高価な宝石は「貴石」とも呼ばれます。そして、この3つの宝石とダイヤモンドのことを「4大貴石」と呼んでいます。

対して、ガーネットやペリドット、トルマリンなどの色石は、これも専門用語で「半貴石」と呼ばれます。
ちなみに、サファイアには無色透明なカラーもありますが、これは色石と呼ばれます。

いち(市)


この専門用語はいわゆるオークションのことで、専門業者がそれぞれの品物を持ち寄って競り落とす売買方法のことを指します。宝石、宝飾品の「市」には、宝石の卸業者が開催するものと、質屋などの古物免許を持った古物商が開催するものがあります。専門用語で「平場」とも呼ばれます。

「のだめカンタービレ」という有名な漫画を描いた漫画家、二宮知子さんの作品で「七ツ屋 志のぶの宝石匣」という作品があります。これは質屋の娘にして宝石鑑定の天才である女子高生と、謎の過去を持つイケメン販売員のお話ですが、この2巻目にこの市が開催されているシーンが出てきます。
ジュエリーのロマンティックなイメージは少し壊れるかも知れませんが、とてもリアルな描かれ方に私は思わず笑ってしまいました。宝石の専門用語もたくさん出てきます。宝石好きな方にはぜひ読んでもらいたいと思う漫画です。

処理宝石(トリートメントとエンハンスメント)


宝石と呼ばれる石は全て自然界が生み出した天然の石です。しかし、女性がメイクをするように、宝石にもより美しく輝くための「お化粧」を施します。この宝石のメイク方法には専門用語で「トリートメント」と「エンハンスメント」と呼ばれる方法があります。

まず「トリートメント」とは、自然界ではまず出来ない人工的な方法で宝石に美しさを加工することを表す専門用語です。言わば、美容整形のようなものですね。対して「エンハンスメント」は宝石本来の美しさを引き出すために放射線照射をしたり、宝石の欠けた部分に充填を施したりする方法を言います。

どちらも天然石に処理を施しているので「処理宝石」と呼ばれます。
過去にトリートメントの方法を用いた宝石は場合によっては偽物扱いをされたこともありました。

しかし、処理を施したからと言って、石が本物であることには変わりありません。実際市場に出回っているほとんどの宝石にはなんらかの処理がされていると考えても良いでしょう。そしてその場合鑑別書にも「通常このようなトリートメントまたはエンハンスメントが行われています。」ときちんと記載されています。決して偽物というわけではないので安心して購入いただいて良いかと思います。

上代・下代


どんな商品にも原価があります。宝石の場合、仕入れ価格、もしくは卸価格を専門用語で「下代」と呼び、その下代に対してお店で販売する実際の希望小売価格を「上代」と呼びます。

高額な宝石の場合は、お店に並ぶ前に複数の卸業者、取引業者の手を介在して販売されることがあり、その度に宝石の下代は高くなります。また、デパートやお店によっても掛け率が変わるため、同じ商品でも上代が変わる場合もあります。

「宝石の値段はあってないようなもの」「宝石の価値がわかりにくい」と言われるのはそのあたりにも原因があるのかも知れませんね。

最後に

いかがですか。知っていると必ず役に立つ宝石の専門用語を5つ紹介させて頂きました。このほかにも、宝石の専門用語には符丁と呼ばれる独特の言い回しの専門用語がたくさんあります。市に参加すると、まるで魚の卸市場のような専門用語がポンポンと飛び交い、素人には全くわかりません。でもそこがまた、宝石の魅力なのかも知れないと私は思います。

リカラット編集部 監修

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