「RECARAT」が選んだ2017年景気の良い2大宝石ニュース

20117年 宝石 ニュース

「RECARAT」が選んだ2017年景気の良い2大宝石ニュース

宝石 ニュース 2017
2017年もついにあと少し!宝石業界にとって、2017年は、一時の冷え込みからは脱したものの、まだまだ厳しい状況が続いた年でした。ですが、日本のジュエリーは、質の高さや、凝ったデザイン、技術力で、世界からの注目が高まっているといういいニュースもあります。来年の宝石業界のさらなる飛躍を期待して、RECARAT編集部が選んだ2017年を締めくくる景気の良い世界の宝石ニュースを2つご紹介いたします。

ガラクタ市で買ったイミテーションリングが1億に!?

2017年 宝石 ニュース
出典:『The Guardian 2017年5月22日付「Diamond ring bought for £10 at car boot sale may fetch £350,000」
日曜のがらくた市「カー・ブート・セール(Car Boot Sale)」で、約1,400円で購入したイミテーションのリングが、実は本当のダイヤモンドで、オークションで1億円近くで落札されたそうです。 持ち主の女性は、がらくた市で購入したこのリングを、まさか本物のダイヤモンドとは思わず(誰だってそうですよね。。)、普段使い用にはめていたようです。たまたま宝石店のひとに見てもらったところ、価値のあるものかもしれないと言われ、ロンドンにあるオークションハウス大手のサザビーズに持ち込んだそうです。サザビーズが、GIAにダイヤモンドを鑑定を依頼したところ、リングについていた石は、26.27ctの天然のホワイトダイヤモンドであると判明したのです。

2017年 宝石 ニュース
出典: The 26.27 carat, cushion-shaped white diamond was auctioned by Sotheby’s in London. Photograph: Justin Tallis/AFP/Getty Images
サザビーズのジュエリー部門担当者が言うには、このダイヤモンドを持ち込んだ女性は、がらくた市で物を購入することはあったようだが、アンティークジュエリーのコレクターというわけではなかったそう。この指輪は19世紀のものと推測され、ダイヤモンドはクッションカットだったため、ラウンドブリリアントカットほどの輝きがなかったようです。ダイヤモンドであると判明した際の鑑定価格は約5,000万でしたが、いざサザビーズに出品すると、最終的には約9,330万で落札されたとのことです。1,500円くらいで買ったものが、1億近くになったなんて、人生変わりそうです。。。羨ましい!
宝石 ニュース
出典:sotheby`s.com
サザビーズのオークション風景

史上最高額 79億円のピンクダイヤは誰の手に?

pinkdaiamond
出典:AFP/Anthony WALLACE
サザビーズのプレスリリースによると、2017年4月に開催されたサザビーズ香港オークションで、59.6カラットのピンクダイヤモンドが史上最高額の79億円で落札されました。
ダイヤモンドは59.6カラット、カラーはファンシー・ヴィヴィッド・ピンクのオーバルミックスカット、クラリティはインターナリーフローレスです。落札者は香港の宝石商である周大福(Chow Tai Fook)という巨大企業で、このピンクダイヤモンドは「CTFピンク・スター」(周大福粉紅之星)と名付けられたとのことです。

宝石 ニュース

サザビーズによると、このダイヤモンドは1999年にアフリカでデビアス(De Beers)によって採掘され、原石は132.5カラットあったそうです。その後、2年かけてカットと研磨が施され、2003年に公開され、2007年には買い手が現れましたが、買い手の詳細、金額は非公表という、ミステリアスなダイヤモンドです。その後2013年、ジュネーブでひらかれたサザビーズのオークションで、ニューヨークのダイヤモンド研磨商によって、74億で落札されました。ですが、この落札者、代金を払えず、結局サザビーズが買い戻したのです。このダイヤモンド研磨商は一個人ですから、こんな大金、払えそうもないことは容易に想像できるのですが、職業柄、このダイヤモンドの魅力に抗えなかったのかなぁと思います。今回落札した周大福は、香港の長者番付でもトップクラスの企業なので、企業のPRの意味も込めて落札したのでしょうか。このピンクダイヤモンドが、これからどういう運命を辿るのか楽しみです。

リカラット編集部 監修

Twitterフォローお願いします!


ABOUTこの記事をかいた人

宝石鑑定士。米国宝石学会(GIA G.G).,AJPの資格保持。ジュエリー業界に12年勤務。これまで100万石以上の宝石売買に携わり、宝石の販売価格や買取価格のトレンドをおさえています。特に色石の買取価格の把握は難しいため、年に10回以上、海外へ飛び回り相場を掴むようにしてます。好きな宝石はパライバトルマリン。