まるでスイカ!? 2色に分かれるバイカラートルマリン

まるでスイカ!? 2色に分かれるバイカラートルマリン

「こんな宝石もあるんだ…」と思わず目を奪われる宝石、バイカラートルマリン。ひとつの結晶に2つの色を合わせもち、年配の女性が身につけると上品に見え、若いカラフルな装いをした女性が身につければかわいらしさを引き立てる、そんな多彩な魅力を持っています。ずっと見ていても飽きない宝石、バイカラートルマリンの魅力についてお話していきましょう。

バイカラートルマリンの魅力って?


バイカラートルマリンの一番の魅力は、異なる複数の色によるコントラストといっても良いでしょう。ピンクとグリーンや、ピンクとブルーの組み合わせが多いです。
そして、上質なものは決して派手な色合いではなく透明度が高いため、上品な雰囲気を醸し出します。また、トルマリン特有のパステルカラーの色合いは若い女性が身につけても自然で、だから世代を選ばず取り入れることができるのです。
そんなバイカラートルマリンは1970年代より徐々にジュエリーとして取り入れられ、現在も高名なジュエリーデザイナーにより手がけられている宝石のひとつです。

バイカラートルマリンってどんなもの?


というか、バイカラートルマリンってそもそもどんな宝石?と思っている方もいらっしゃるでしょうね。
バイカラートルマリンとは、トルマリンの中でひとつの結晶の中に2つの色を帯びているもののことをこう呼びます。
2つの色をもつバイカラーの他に3色を合わせもつウォータメロンと呼ばれるトルマリンもあります。
元々トルマリンには色んな色が存在しますが、ひとつの結晶の中にさえ異なる色が存在するなんて、本当に色彩豊かな宝石ですね。

なぜバイカラートルマリンは複数の色を持つの?


ではバイカラートルマリンは、なぜそのような不思議な魅力を持つ姿になるのでしょうか。
それはその成長過程に秘密があります
自然界でトルマリンの結晶が成長していく際、マンガンやチタニウム、銅などの様々な色を発生させる元素を取り込むことによって、化学組成の変化が起こるようです。そうして自然に複数の色をもったトルマリンが生まれるんですね。
ただ、加熱処理をすると傷がつきやすい特徴があるため、研磨以外には手を加えることのない無処理の宝石です。美しい宝石が手を加えず自然にできるなんて、まるでこの世の神秘がそのまま宝石になったみたいですね。

バイカラーの上をいくウォーターメロン


先に述べたように、トルマリンの中でひとつの結晶の中に2つの色を見ることができるものがバイカラー、3つの色を持つものがウォーターメロンと呼ばれています。
バイカラーより一つ多い3色を有するウォーターメロンは、3つの色が樹木の年輪のように分かれていて、色合いは赤や緑が多いです。その見た目が輪切りにしたスイカに似ていることから、ウォーターメロンと名付けられました。ウォーターメロンは、赤や緑、無色、青など形成する色合いや量が違い、それぞれがとても個性的です。

豆知識

①産出地

バイカラートルマリンが産出される地域は限られており、一番多く産出されるのはブラジルで、他にはモザンビークナイジェリア、シベリア、カリフォルニアなどでも産出されています。しかし、ブラジルでさえその量は決して多くはありません。
なぜなら、トルマリンの色相は幅広くレインボーカラー全てを見ることができるほど豊富なのですが、ほとんどのものは黒みが強いため、バイカラートルマリンの占める割合は非常に少なく貴重だからです。

品質とその美しさの基準

バイカラートルマリンとしての品質は全体の色のバランスやコントラスト、透明度の高さ、色の対比がはっきりしているかどうかで判断することができます。つまり濁りや傷の有無、色の濃さの均衡がとれていないものは、品質としてはあまりよくないとされています。
また、色の組み合わせに個性があるため選ぶ人の好みにもよりけりですが、一般的にはパステルカラーのピンクとグリーンの組み合わせが好まれる傾向にあるようです。

バイカラートルマリンを身につけると…

バイカラートルマリンは、心のバランスを保ち人間関係を円滑にすると信じられ、パワーストーンとしても大切にされています。イライラした時には心を穏やかにし、落ち込んだ時には元気づけると言われています。また、心のバランスを保つことで正しい道に進むことができるとも言われているため、新たな一歩を踏み出す転機に選んで身につけるのも良いでしょう。

まとめ


いかがでしたでしょうか。
ひとつの結晶の中に2つの色を持つ、自然界の神秘の中で生まれるバイカラートルマリンは、加熱処理を行わない自然そのままの宝石です。
人間が手を加えないということは「同じ色味を持つものは二つとない」ということでもあるので、個性的な宝石をお探しの方にはピッタリかもしれません。興味のある方は自分の個性とマッチする、自分だけのバイカラートルマリンを探してみるといいかもしれませんね。

リカラット編集部 監修

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ABOUTこの記事をかいた人

自然の美しさを感じる旅や、冒険が大好き。田舎に住み、澄んだ空気ときれいな空、虫の鳴き声が聞こえる夜と美味しい野菜に癒されています。天然石に興味を持ち5年ほど。少しずつ、その時に出会った石のことを学んでいます。