鑑別書・鑑定書の料金と特徴は?プロ厳選”5つの宝石鑑別機関”

宝石鑑別書

宝石鑑定士。米国宝石学会(GIA G.G).,AJPの資格保持。ジュエリー業界に12年勤務。これまで100万石以上の宝石売買に携わり、宝石の販売価格や買取価格のトレンドをおさえています。特に色石の買取価格の把握は難しいため、年に10回以上、海外へ飛び回り相場を掴むようにしてます。好きな宝石はパライバトルマリン。

鑑別書・鑑定書の料金と特徴は?プロ厳選”5つの宝石鑑別機関”

ご家族から受け継いだジュエリーや宝石が、確かなものなのかどのくらいの品質なのかを知りたいというご相談を受けることがあります。

そんな時は、宝石のプロが利用する宝石鑑別機関に依頼すれば、宝石店を通して依頼するより、スピーディーで料金も抑えられます

しかし、鑑別機関は日本に100以上あり、一般の方は滅多に利用する機会が無いため、どの鑑別機関を選んで良いのか、鑑定書鑑別書の料金はいくらくらいするのか、業者以外でも鑑別機関を利用可能なのか、様々な疑問があると思います。

ここでは、プロが鑑別書や鑑定書を依頼する場合に、よく利用される鑑別機関と、その鑑別機関毎の料金と特色をご紹介いたします。

宝石鑑別機関とは

鑑別書 料金
宝石の鑑別、鑑定を行う鑑別機関は、日本に100社ほどあり、そのほとんどが東京の御徒町にあります。御徒町には宝石鑑別機関だけでなく、ルース、ジュエリー、ジュエリー用品などの卸店と小売店がたくさんあり、一般消費者が出入りできる店もたくさんあります。

宝石鑑別機関は、ある石が何の宝石であるかを人の目や特殊な機械を用いて調べたり(=鑑別)、ダイヤモンドのグレードが何であるかを判別したり(=鑑定)、宝石の産地などを石の持つ特徴から判定するなどの業務をおこなっています。宝石鑑別機関が宝石の販売をおこなうことはなく、これにより、鑑別、鑑定結果は中立で公正な結果が出されるようになっています。

世界規模で有名なGIA


引用:gia.edu
世界で最も名の知られている、最大の宝石鑑別機関です。GIAの鑑別書、鑑定書は日本だけでなく世界中で通用します。

① GIA(ジェモロジカル・インスティテュート・オブ・アメリカ)

鑑定書 鑑別書 料金

1931年にカリフォルニア州サンティアゴで設立された、世界的な宝石学(ジェモロジー)教育宝石の鑑別・鑑定機関です。世界各国に22の支部があり、現在のダイヤモンド鑑定の基準になっている”4C“は、GIA USAが考案しました。GIA USAのダイヤモンドの鑑定書は世界中で通用し、有名オークションにおいて出品される宝石には、GIA USAの鑑定書を付けることが義務付けられています。また、教育機関として、ここで学び、厳しい試験に合格した者にはGIA-GG(Graduated Gemolosist)という称号が与えられます。このGIA-GGは、世界中の鑑定・鑑別機関で鑑定士として活躍している人の多くが持つ称号となっています。ハリー・ウィンストンやカルティエ、ミキモトなどで購入したジュエリーに、GIAの鑑定書や鑑別書がついてくることもあり、大手ブランドからも信用の厚い鑑別機関です。

AGL加盟の宝石鑑別機関の比較

日本には、AGL(宝石鑑別団体協議会)という国内の主要宝石鑑別機関22社が集まって作った団体があります。AGLは、健全な業界の発展と消費者保護を目的に結成されました。AGL加盟の鑑別機関は、消費者の混乱を避けるために鑑定書や鑑別書の記入方法を統一しております。AGL加盟の鑑別機関の中から、私がよく利用するところをご紹介いたします。

② CGL(中央宝石研究所)

鑑定書 鑑別書 料金

日本の宝石鑑別機関で唯一海外でもよく知られた宝石鑑別機関で、国内最大の宝石鑑別機関です。ダイヤの鑑定書については、中央宝石研究所という鑑別機関が発行しているものが、我々や宝石卸の間でもっとも利用されています。ダイヤのグレードは非常に微妙なものなので、鑑別機関によってわずかに結果が変わる可能性がありますから、信用のある鑑別機関の鑑定書であることが大切です。中央宝石研究所は、1970年に設立され、現在日本で発行される鑑定書の6~7割を占める国内最大手の鑑定機関です。ベルギーダイヤモンド業界の公式代表機関であるHRD(ダイヤモンド・ハイ・カウンシル)と業務提携を行っており、日本の宝石業界における標準的な存在です。また、ハートアンドキューピット(H&C)を世界で初めてダイヤモンドサブレポートとして添える、ダイヤモンドスパークレポートの開発を行うなど、ダイヤモンド鑑定分野での先駆的存在でもあります。

③ AGTジェムラボラトリー

AGTは、カラーダイヤモンド(イエローダイヤモンドピンクダイヤモンドレッドダイヤモンドなど)に強い鑑別機関です。現在、日本国内でも鑑定・鑑別が厳格と言われる鑑定機関です。特にカラーダイヤモンドの微妙な色合いの判定には定評があります。

④ JTL(ジュエルトレーディングラボラトリー)

鑑別書 鑑定書 料金

近年実力を伸ばしており、百貨店や国内大手ブランドで取り扱われている鑑別機関です。私が知っている限り、納期が一番早いことが強みでしょうか。宝石のことで分からないことがあれば、気軽に相談できる鑑別機関です。鑑定書をお願いする際は、他の鑑別機関だとルースで持ち込む必要がありますが、JTLですとダイヤモンドを枠から外す作業も行ってもらえます(枠から外す作業は1営業日かかります)。

⑤ DGL(ダイヤモンドグレードラボラトリー)

鑑別書 鑑定書 料金

国内4ヶ所に鑑別機関があり、東京以外の方はこちらがおすすめです。
デパートの宝石売り場・国内ブランドののブライダルリング専門店で扱われてる事が多いです。

以上が、おすすめの信頼できる鑑別機関です。
それぞれの強みや特長を生かして、ご自分のニーズにあった鑑別機関を選んでいただく参考になれば幸いです。

宝石鑑別書の料金

鑑定書の料金(ダイヤモンド)

※0.3カラットダイヤモンドの場合

宝石鑑別機関 基本料金(消費税別) 納期
①GIA 7,800円 5営業日
②CGL 5,000円 6営業日
③AGT 4,000円 6営業日
④JTL 3,500円 2営業日
⑤DGL 5,000円 3営業日

宝石鑑別機関に鑑定書(ダイヤモンド)を依頼する際の注意点
・必ずルースの状態で依頼が必要になります。
・カラット数毎に料金が変わります。
※ダイヤモンドのカラット数毎に料金がことなるため、ここでは0.3カラットダイヤモンドの場合として比較しております。

鑑別書の料金(色石)

宝石鑑別機関 基本料金(消費税別) 納期
①GIA 7,800円 14営業日
②CGL 3,600円 6営業日
③AGT 4,000円 6営業日
④JTL 2,500円 2営業日
⑤DGL 3,000円 3営業日

宝石鑑別機関に鑑別書を持ち込む際の注意点
翡翠ルビーサファイアなどの鑑別の場合は、料金がプラスされる場合がございます。
・1つの商品で、複数石検査する場合、料金がプラスされる場合がございます。

宝石鑑別機関ごとの連絡先と所在地

上記は宝石鑑別の基本料金なため、ダイヤモンドのハートアンドキューピッドやダイヤモンドのⅡ型検査、翡翠やコランダム計の値段もオプションで高くなる宝石鑑別機関とそうでない宝石鑑別機関があるため、宝石鑑別機関に行く前に、料金の確認をすることをおすすめします。

宝石鑑別機関 電話番号 所在地
①GIA 03-5812-3215 御徒町
②CGL 03-3836-3131 御徒町・名古屋・大阪・博多
③AGT 03-5830-6732 御徒町
④JTL 03-3835-0607 御徒町
⑤DGL 03-3832-2432 御徒町・名古屋・大阪・博多

 

以上が、おすすめの信頼できる宝石鑑別機関です。それぞれの強みや特長を生かして、ご自分のニーズにあった宝石鑑別機関を選んでいただく参考になれば幸いです。





ABOUTこの記事をかいた人

宝石鑑定士。米国宝石学会(GIA G.G).,AJPの資格保持。ジュエリー業界に12年勤務。これまで100万石以上の宝石売買に携わり、宝石の販売価格や買取価格のトレンドをおさえています。特に色石の買取価格の把握は難しいため、年に10回以上、海外へ飛び回り相場を掴むようにしてます。好きな宝石はパライバトルマリン。