硬度10 ボルツ | (宝石の国) 28キャラを宝石屋が全力で解説する

小学6年生の時に古代エジプト展に展示されていた宝飾品を観て宝石にハマる。大学で金工を専攻。宝石の卸売会社で7年間働いた経験あり。好きな石はダイヤモンドと翡翠。

出典元:TVアニメ『宝石の国』公式サイト

硬度10 ボルツ | (宝石の国) 28キャラを宝石屋が全力で解説する

読むたびにどんどんハマってしまう宝石の国。キラキラした他のキャラクターに比べ、ひときわ異彩を放っている黒髪長髪のキャラクターが今回解説する「ボルツ」です。

ボルツの硬度は10。ということは、宝石にちょっと詳しい人なら「あれ、もしかしてダイヤモンドの硬度と同じ?」と気がつくでしょう。そうです、その通り!

ボルツのあの強さの秘密は?今回も宝石屋が全力でボルツの謎を解説します。

半端なく強い破壊力

アニメや漫画が大好きな方なら、ボルツはあのキャラクターに似ている、とすぐに気付くはず。そのキャラクターとは、そう、あの「進撃の巨人」に出てくるリヴァイ兵長ですよね!
リヴァイ兵長は160cmと小柄ながら、一人で一旅団もの強さを持つ調査兵団の英雄です。同じ黒髪といい、横柄な喋り方といい、ボルツはまさにリヴァイ兵長にそっくり。

ボルツの別名は?

リヴァイ兵長の半端なく強い破壊力はアッカーマン家の血筋だったからですが、ボルツの強さもまた同じ。ボルツの別名はカーボナイトというダイヤモンドの一種

いわゆる透明なダイヤモンドが単結晶ダイヤモンドなのに対し、ボルツはそのダイヤモンドの細かな結晶がぎゅっと詰まった多結晶の鉱物です。そのため、ダイヤモンドを削った研磨クズのことをボルツと呼ぶこともあります。(可哀想ですね…。)

カーボナイトとはカーボンつまり炭、炭素を表す言葉です。あの素晴らしい輝きのダイヤモンドの成分が真っ黒な炭素だなんて信じられませんが、カーボナイト、つまりボルツの別名はブラックダイヤモンド。ボルツの強さは地球上で一番固い鉱物だったからなのです!

ダイヤモンドよりも硬いボルツ


宝石の国の中で、弟のボルツとパートナーを組んでいる姉のダイヤモンドは「ボルツのようになりたい」と憧れながらも、「ボルツさえいなければ」と妬みます。

最も硬い硬度10のダイヤモンドですが、靭性は2級。どんなに固くても衝撃と方向によっては真っ二つに割れることもあります。

しかし弟のボルツ、ブラックダイヤモンドは単一結晶のダイヤモンドと違って微細な結晶が集まっている多結晶体ですから、靭性も姉のダイヤモンドを抜いた特級の性質。ダイヤモンドよりも硬いのです。

ボルツの弱点とは

宝石の国の中で、ダイヤモンドに

「強くなければダイヤモンドではない。だからボルツだけが本物のダイヤモンドよ」

と言われる世界最強のボルツですが、弱点もあります。
それはダイヤモンドなのに、真っ黒で宝飾品として適さない、ということ。ブラックダイヤモンドは主に中央アフリカ共和国や、ブラジルなどで産出されますが、産出量はごくわずかですから希少性の高い宝石のはず。しかしながら真っ黒な見た目が宝石としての価値を落としているようです。

実はダイヤモンドでも値段が安い


ボルツは値段もダイヤモンドに比べるととても安く、

「18金ホワイトゴールド 20ct ブラック ダイヤモンド  ネックレス 39,800円」

という値段でネットで販売されることも。これがもしダイヤモンドだったら10倍の値段でも買えないでしょう。ボルツが
「戦闘以外興味がなく戦闘狂と呼ばれている」
のは、宝飾品としてよりも工業用としての用途の方が多いからかも知れませんね。

最後に


いかがですか。ボルツの最強の秘密。月人をたった一人でガンガン倒しまくるボルツですが、実は自分が強いがゆえにパートナーを次々に月人に攫われて傷ついているのではないでしょうか。

やたらと人の戦闘スタイルを矯正したり、自分の方からフォスに「僕と組め」と(上から目線で)告げるボルツ。宝石の国のキャラクターの中ではかなり威張っている存在ですが、実は姉のダイヤモンドには遠慮している優しい弟。宝石の国の中で、一番憎めない存在です。

リカラット編集部 監修