パライバトルマリンの代用品?!モース硬度5でも魅力あふれるアパタイト

パライバトルマリンの代用品?!モース硬度5でも魅力あふれるアパタイト

ギリシャ語で「惑わす」という意味を持つ宝石、アパタイト。その名の通り、いろいろな宝石と色や特徴が似ているので、古くから間違えられることが多かったようです。

特に、アクアマリンやブルートパーズ、パライバトルマリン、クリソベリルなどと混同されやすいんですね。
今回はそんなアパタイトについてご紹介いたします。

アパタイトってどんな宝石?

アパタイトはモース硬度が5という、ガラスで傷がつけられる柔らかさの宝石です。そのうえ、欠けやすいという性質があるので、取り扱うときにはペンチなどで強くつかまないように気を付けなければいけません。
色はブルー、グリーン、イエロー、紫、ピンクなどで、カラーレスも存在し、なかには、二色性、多色性をもつものもあります。

まるでパライバ!?美しいエメラルドグリーン色のアパタイト

アパタイト2
アパタイトが有名になったのは、人気のパライバトルマリンに似ているということが理由ではないでしょうか。グリーンがかった水色のネオン溢れる色合いの宝石は、アパタイトとパライバトルマリンくらいしかありません。
パライバトルマリンにはあまり大きなものはありませんが、アパタイトには比較的大きなサイズのルースが存在するという強みがあります。
「それなら、アパタイトの方がいいのでは?」と思われるかもしれませんが、丈夫さに違いがあります。トルマリンの硬度は7で、それほど割れやすくもないのです。
そう考えると、ジュエリーにするのであれば、パライバトルマリンの方が適しているということになりそうですね。
ただし、ルースのまま、コレクションとして楽しむのであれば、大きさもあって安価なアパタイトをおすすめします。

美しいコバルトブルー色のアパタイト


私がアパタイトのなかで一番好きな色は目の覚めるようなコバルトブルー。このタイプのアパタイトは照射処理によって色を引き出しているものもありますが、未処理のものもあります。ちなみに、写真のルースは「未処理」ということで購入したもの。

コバルトブルーのアパタイトには黒い線状のインクルージョンが含まれることが多いです。以前、業者の方に聞いたときは、この黒線の正体はトルマリンなんじゃないかということでした。
例えインクルージョンがあっても、紫外線ライトで蛍光するタイプのアウィンのような彩度の高いブルーは、その魅力をほとんど損なわれない気がします。
鮮やかなブルーの宝石は、なぜかレア度が高すぎたり、硬度が極端に低かったり、割れやすかったりと、懸念点を多く抱えがちです。もちろん、アパタイトも例外ではなく、硬度の低さや割れやすさもありますが、ほかの宝石に比べると安価で比較的よく見かけるので、手に入れやすい印象があります。

ピンク、イエロー、キャッツアイと変わった色のアパタイト


ブルーやグリーン系を多く見かけるアパタイトですが、イエローやピンクといった変わった色のものもあります。ただ、ほとんど見かけたことがないので、かなり珍しい存在なのではないでしょうか。

なかには、キャッツアイ効果をもつタイプもあって、色も似ているのでクリソベリルと間違われやすいようです。さらに、地色は割と地味なものが多いのですが、カラーチェンジ効果のあるアパタイトもあるなど、かなりバリエーション豊かな宝石といえるでしょう。

大切に使いたいアパタイトのジュエリー

アパタイトネックレス
最近は、色の美しさと比較的大きな宝石があるという理由からか、百貨店などでもアパタイトを使ったジュエリーを見かけるようになりました。販売している方に聞いたところ、「割れたという話は聞いたことがない」ということだったので、そこまで弱い宝石でもないのでしょうか。
そうはいっても、傷つきやすいことは間違いないので、ジュエリーとして使用するのであれば、ぶつけやすいリングよりはピアスやペンダントの方が安心かもしれませんね。

リカラット編集部 監修

Twitterフォローお願いします!




ABOUTこの記事をかいた人

趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。