価値は100分の1?偽宝石の代表例「ダブレット」をまとめてみたよ

価値は100分の1?偽宝石の代表例「ダブレット」をまとめてみたよ

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今回はそのTwitterで反響の多かった宝石の【偽物】の1つである「ダブレット」に関する情報をまとめてみました。

やっぱり気になりますよねー、偽物。

何ていうか、「徹底的にばれない偽物を作り上げる職人」と、「それを見破る専門家」との熱いバトルを想像しませんか?

実際はそんなことない、というか、ごく基本的な偽物すら勉強不足で見抜けない質屋・買取店の方が大半なんですが・・・。

今日はその辺りの裏事情もお話していきます。

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ダブレットオパール(偽物オパール)

まずは一番分かりやすいダブレットオパールから。

ていうか「ダブレット」て何?

「携帯用」だと思ったあなた、違いますw。「ダ」ブレットです。

ダブレットは英語で書くと「doublet」。「二重語」や「二重レンズ」などと訳されます。

double(ダブル)が語源なので、何か2つ別のモノがいるんだろうなぁということは想像がつくかと思いますが、宝石業界だと「別のものを貼り合わせてる」くらいの意味で用いられます。

じゃあ何に何を張り合わせてるのか?

厚いプラスチックに、薄いオパール片を貼り合わせています

何それ詐欺じゃん・・・。

これです。これ。見えますか?

先程の宝石を横から見ると、表面に薄ーーーいオパールが貼ってありますが、ほとんどが白いプラスチックだということが分かるかと思います。

ライトを当てるとより一目瞭然です。

要は「99%プラスチック」なんですよね。

こんなもの、通常のオパールの1/100くらいの価値しかありません。というかほとんど値はつかないでしょう。0円です。0円。何せ金メッキみたいなものですから。

「偽物」というより、「一部だけ本物」という方が正確かもしれません。

なんでもいいんですけど。

では次いきましょう。

ダブレットルビー(偽物ルビー)

ダブレット!

覚えましたよね。

ダブレット!

貼り合わせ石(一部分だけ本物だが、ほとんどが偽物の宝石)の2つ目です。

ルビーの偽物というと合成石やガラス製のもの、それからスピネルという混合石などが有名なのですが、ダブレットのルビーも存在します。

古今東西、多くの方から愛され続けているルビーは、その人気にあやかっての偽物のバリエーションも多いのです。

上がちょうどその偽物ルビー(ダブレット)の写真なのですが、

うーん、、、

どうでしょう?

さっきのオパールに比べて「貼り付け」てある感が分かりにくいですよね。

つまりそれだけ巧みな「偽物」ということです。

では先程と同様に下から光を当ててみるとどうなるでしょうか?

あ!何か!

分かります??

クラウンとパビリオンの境目(ガードルと呼ばれる部分)に、薄ーーーく接着剤の層があるのが見えるでしょうか?

これはクラウン(ガードルより上、要は表面の部分)だけが天然ルビーで、パビリオン側は合成ルビーという形式のダブレットです。

このタイプの偽物ルビーは質屋さんでも見抜けない場合が多いそうです。ということは、一般の方が見極めるのはほぼ無理と言えるでしょう。

で、ココで終わらず、本日はもう少し続けて、「じゃあ見抜けなかったらどうなるのよ?」という所までお話しようかと思います。

偽物を見抜けない質屋・買取店がとる戦略

こうなるんです。

価格差23倍も 宝石の買い取り価格はこんなに違う/日本経済新聞

これは「Eというお店なら35万円で買い取ってもらえた商品が、Sというお店だと2万円で買い取られる」ということを示しています。

つまりSが「偽物を見抜けないお店」なわけですね。

あれ、と思う方もいると思います。

おそらくそういう方は、

  • 質屋だったら偽物を見抜く力がある
  • 2万円と買い叩くのは悪意を持って騙してるからだ

こんな風に思ってるんじゃないでしょうか。

もちろんそういったケースも無いわけではありません。

でも一番リアルなのは「本物なのか偽物なのかよく分かんないから、偽物でも損しない価格しか出さない」。これです。

「偽物でも損しない価格」とはなにか?

先程も申しましたとおり、偽物の場合、その価値は本物の1/100程度になります。

ほぼ0円です。

というわけでSはルビーの価格を「0円」で計算して、しれっとお値段を出します。

こういうお店は宝石なんか特に見ないわけです。あ、見てるフリは多分しますけどねw。でも見てもよく分かんないから特に見ない。

偽物でも損しない。本物だったらラッキー。

そんな気持ちで宝石の買取をしているお店が、たぶん日本の宝石買取店の9割です。

ほとんどの買取店は偽物を見抜こうともしない

理屈は分かるけど本当にそんな悪質なお店ばかりなの?

そういぶかしがる気持ちはよく分かります。私もちょっと前までそうでしたから。

でもこれは恐らく「宝石」という商品の持つ特殊性が原因なんだということが最近わかってきました。

背景① 法的資格が必要ない

宝石の買取って、特に資格が必要ないんです。

今、日本にある買取店は、脱サラして始めた様な個人店やフランチャイズがほとんどです。

こういう人ってGIAなどの鑑定士の資格の勉強なんてしないんです。

資格取るのに200万円とか掛かるんで。

で、GIAでも何でも鑑定士の資格というのはあくまで民間資格なんで、弁護士とか医師とかと違って、資格が無いから捕まったりもしないんです(そして正しく値付けする能力と、GIAなどで勉強する科学的な鉱物知識は別物だったりしますが、その辺りはまた今度)。

その気になればどなたでも、すぐに買取店を始めることができるんです。

必要なのは警察に行って古物の届けを出すことだけ。犯罪歴でもない限りまず通ります。

背景② 歴史的に騙し騙され続けてきた産業

例えば今回ご紹介したダブレット。

これは記録によるとローマ帝国の時代から存在したと言われます。

ローマ!

世界史の時間に勉強しましたよね。だいたい2000年前です。

その他にも様々な手法があって、最も古いものだと古代エジプト時代に、ガラス製のサファイアが出回ったような記載も確認できます。

エジプト王朝だと、下手すると5000年前とかのレベルです。

要はつまり、何千年も何千年も、騙し騙され続けてきた産業なんです。

なかなか無いですよね、こんな業界w。

今でも御徒町あたりにはこの「ノウハウ」を受け継いだ悪い人が生きています。

でこういう人たちは主に個人で行動し、知識の無い質屋・買取店をフラっと騙しにやって来ます(もうちょっと詳しく言うと、中途半端に知識があるお店の方が騙されやすかったりするんですが、その話はまたいずれ)。

買い取る側も大変なんですよ!

背景③ 売買回数の頻度の低さ

というわけで、「騙す」ノウハウだけは何千年分もたまっている業界に、特に専門的な教育を受けてない人が「質屋・買取店」として入る。

最初は右も左も分からないけれど、働いているウチにいずれ知識も身につき一人前に・・・

ならないんです。

えw?

これがですね、ならないんです。

なぜかというと、今の日本で宝石なんて中々買わない(売れない)じゃないですか。

普通の人だと婚約指輪でダイヤの指輪を一生に1回買うか買わないか、くらいかと思います。

質屋・買取店も似たようなもので、買い取る商材のほとんどは地金やダイヤモンドなのです。数十万円以上の価値のある色石なんて2~3ヶ月に1回くらいしか持ち込まれません

そうなるとお店の人であっても、「売買を重ねて相場感や良し悪しを分かる」ようにならないんですね。

少なくとも1日1石はちゃんと見て取引しないと、相場観や目利き力なんて身につくわけないんです。

でもそんな環境、今の日本だとほとんどありません。

なかなか大変な業界なんです。

最後に

というわけで騙される消費者も、騙される質屋・買取店も、どれも無くなるようRECARATは頑張っています。

無料鑑定アプリ、好評なんで是非ダウンロードください。

またまた宣伝ですみませんw。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

リカラット編集部 監修

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ABOUTこの記事をかいた人

RECARAT ONLINEの裏方。普段は経理や人事労務を担当しています。 宝石はまだまだ勉強中。好きな石はオパールです。オパールの虹色の様なきらめきは「遊色効果」といいます。 「色を遊ぶ」という表現が素敵だなと思います。がんばります。