ダイヤモンドの鑑定書が無いとこんなに買い叩かれますよという話

ダイヤモンドの鑑定書が無いとこんなに買い叩かれますよという話

こんにちわ。オカベです。本日も現代の日本が誇る弱肉強食のジャングル、宝石買取業界にご案内します。

他のライターさんはキラキラした写真でキレイな宝石の記事を書いてくださるんですが、僕はもっぱらドロドロした話専門です

なんだ、ドロドロか。帰るか。

いや!ちょっと!ちょっと待って!

今日けっこう大事な話をすると思うんで、もう少し、もう少しだけお付き合いください。

 

「鑑定書が無くても、査定額や買取金額に影響はありません」という嘘

「ダイヤモンドの鑑定書が無くても、査定額や買取金額に影響はありません」

こう仰る質屋・買取店がいます。

僕の隣にいる宝石鑑定士が昨日こう教えてくれました。「オカベさん、そのお店、絶対行かない方がいいですよ」と。

またまたーwww。

心がきれいな僕は「このお店は詳しいんだな」「詳しいから鑑定書が無くてもちゃんと調べて買取してくれるんだな」

こう思っていたので聞き返したワケですよ。

 

「なんでですか?」と。

 

それ鑑定書があっても無くても、限界まで(本来の相場の1/3とかで)低い価格で買い取ってるだけです

え、あ、そうなの?

 

でもでも、「ちゃんと調べてくれてる」のかもしれないじゃないですか。

そういう良心的なお店もあるかもしれないじゃないですか??

何言ってんですか。「ちゃんと調べる」のにどれだけ専門的な機材が必要だと思ってるんですか?

あ・・・、ええと・・・。

 

そもそも「ちゃんと調べる」にはルース(裸石)の状態にしないといけないんですよ。その買取店は指輪から石を外して調べてまた爪を留めなおしてくれるんですか?神業ですか?

す・・・すいません・・・。

 

ていうか鑑定書があれば、素人の方でも値段くらい調べられますよ?

え、そうなの!?

 

※ ここでもっかい目次です。

 

鑑定書・・・て何だっけ?

鑑定書というのはダイヤモンドの主に「4C」といわれている情報が詰まっている証明書のことです。

4Cというのは、カット、色、透明度、という「品質」と、カラットという「重さ」のことで、その他にも「こんな処理が施されてますよー」とか「これは天然のダイヤモンドじゃないですねー」とか、そういった情報が色々と書いています。

難しい話はちょっと今回は置いときますので、詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。

で、大事なのは、こういう鑑定書や鑑別書をちゃんと発行するには、「専門家」と「専門機材」の両方が必要ということです。

専門機材は高いんです!

たとえばこちらのダイヤモンドの蛍光性をチェックする長短波両用紫外線ライトという機材。「蛍光性」という1つの項目を調べるだけなのに、だいたいウン十万円します。

お次にこちらの合成ダイヤモンドかをチェックする機械。こちらも「合成ダイヤじゃないか」ということを調べるだけなのに、やっぱりウン十万円します。

あとは顕微鏡も高いですしねー。カットを調べるための専門機材はもっと高いし何よりデカイです。

こういう機材を1つ1つ全部揃えるのは大変なコストですし、何よりこれらを使いこなす専門人材が必要です。

餅は餅屋なんです。

買取店は与えられた情報に基づいて正しい相場をお伝えするのが元々の本分です

ですので真っ当な買取店なら「(鑑定書無しだと)この値段だね」みたいに言うはずなんです。

そう、真っ当な買取店であれば、ダイヤモンドの4Cなどの基本的な価値は【だいたいは】見積もれます。

でも100%とは言い切れないので、鑑定書がないとそのリスク分だけ少し安く買い取らざるを得ない。

つまり、「鑑定書が無くても買取ります」とか「鑑定書が無いとこのお値段です」というのなら問題ないのですが、

鑑定書が無くても、査定額や買取金額に ”影響はありません”」というのは、分かっている人からするとものすごい違和感なワケです。

平たく言うなら「ウソつけ」という感じなワケです。

 

鑑定書が無いとどれくらいお値段は下がるの?

この前もウチのお客様が、鑑定書有りだとどのお店でも4〜5万円と査定されたダイヤモンドのリングが、鑑定書無しだと1.6万円だった」と驚いていましたが、だいたいそれくらいだと思います。

要は鑑定書があるのと無いのとで買取金額が1/2とか1/3とかに下がってしまうんですね。

もともとは20万円くらいでご購入された指輪だったそうで、

元の値段の1/4〜1/5くらいの買取価格だったらまぁ納得できるけれど、

1/10以下の買取価格になるのはさすがに悲しい・・・と嘆いてらっしゃいました。

そうですよね、そのお気持ち分かります。

でもしつこいですけど「鑑定書が無くても、査定額や買取金額に ”影響はありません”」というお店は、鑑定書があろうと無かろうと1/10以下の買取価格のままですからね。

中には後から「鑑定書見つかりました!」と言っても「いやこの鑑定書がこのダイヤモンドのものである保証がないので・・・」とか何とか言って逃げるお店もあるみたいです。

なんだかなぁ・・・。

 

鑑定書があるなら買取相場はネットで分かる

例えばダイヤ買取で有名な御徒町のホウショウダイヤモンドさん

こちらのページで「4C」の情報を入力すれば、そのダイヤモンドの買取相場を教えてくれます。

4Cはもう覚えましたか?

カラット、カラー、クラリティ(透明度)、カット、ですね。

このチェックだと、たとえばレーザードリルホールの鑑定や、蛍光性の有無のチェックなど、細かな内容による値段の上下は分かりませんが、それでも大体の相場は分かります。

他にもリファウンデーションさんや、

もちろん我々RECARAT NOWでもお調べできます。

こういった価格を公開している所だとそこまで大きな差は無いかもしれませんが、それでも多少の違いや使いやすさはあると思うので、調べて一番高いところに売ればいいんです。

 

鑑定書がどうしても見つからないあなたに

というわけで買取りの際にもとっても重要な鑑定書。

でも無くしちゃうんですよね・・・。

もしくはお祖母様からのもらい物で元々無い、なんてケースもよく聞きます。

で、鑑定書は無くしたら再発行できます!

やったー!

「鑑別機関」という所に持って行けば、ちゃんと調べて新たに書面を発行できるんです。

よし!鑑別機関に行こう!

・・・って、普通行ったことないですよね。

探すだけでも一苦労だと思うので、プロ推奨の鑑別機関をこちらにまとめておきました。ぜひ御覧ください。

鑑定書発行のための費用は、だいたい5,000円前後くらいかと思います。

そこまで高くは無いですね。

 

鑑定書再発行に必要なのは強い心

ただですね。問題が1つだけあって、鑑別機関ってものっすごい行きにくいんです・・・。

あくまで業者相手で一般向けの商売はされていないので、場所が分かりにくかったり、すんごい路地裏だったり、ドアに看板が無かったりします。

質問しても手取り足取り親切に教えてくださるわけじゃないですしね。

仲良くなると良い方たちなんですけど・・・w。

私が当初、一番衝撃だったのは、ルース(裸石)の状態じゃないと鑑定してくれないということです。

どういうことかというと、鑑別機関というのは「理科室」みたいな所なんです。

石を外すのは「職人」であって、彼らは「職人」ではありません。

つまり鑑別機関がジュエリーから石だけ外してまた留めて、なんて絶対やってくれないんです。

というわけで何も知らずにジュエリーのまま鑑別機関に持っていくと門前払いされてしまうので、そうなるとまた石を外してくれる職人やリフォーム屋さんから探して〜と、とーーーっても疲れます。

心が強い人でないと多分くじけます。

 

というわけで最後にまとめると、

  • 鑑定書が無いと買取価格は基本的に下がる。
  • 鑑定書が無くても買取価格は変わりません!というお店は信用しない方がいい
  • 鑑定書は鑑別機関というところで再発行できるが、再発行するには強い心が必要

 

強く生きていきましょう!

それでは最後までお読みくださり、ありがとうございました!

リカラット編集部 監修

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ABOUTこの記事をかいた人

リカラットONLINEの裏方。普段は経理や人事労務を担当しています。 宝石はまだまだ勉強中。好きな石はオパールです。オパールの虹色の様なきらめきは「遊色効果」といいます。 「色を遊ぶ」という表現が素敵だなと思います。がんばります。