もう観た人も、これから観る人も!映画『オーシャンズ8』を2倍楽しめる裏ネタを解説!(*ネタバレ含む)

小学6年生の時に古代エジプト展に展示されていた宝飾品を観て宝石にハマる。大学で金工を専攻。宝石の卸売会社で7年間働いた経験あり。好きな石はダイヤモンドと翡翠。

出典元:映画『オーシャンズ8』公式サイト
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

もう観た人も、これから観る人も!映画『オーシャンズ8』を2倍楽しめる裏ネタを解説!(*ネタバレ含む)

(この先一部ネタバレを含みます。映画をまだご覧になっていない方はご注意ください)

 

 

「行くあてはあるのかい?」

「45ドルもあるのよ。どこだって行けるわ。」

ク~ッ!カッコいい!5年の刑期を終え、仮出所を果たした主人公、デビー・オーシャンのこのセリフ。この時点で、彼女は普通の生活に戻る気がないのがアリアリと伝わってきます。

それもそのはず、デビーが今回練りに練ったターゲットは、なんと重さ3キロというカルティエのダイヤモンドネックレス。門外不出のこのネックレスの金額は1億5000万ドル!さすがオーシャンズ、トム・クルーズに負けてはいませんね!

宝石泥棒の映画、というだけでもワクワクする映画『オーシャンズ8』。今回は、映画を観る前、観た後でも楽しめる内容を深掘りする裏ネタを解説致します!

3キロのダイヤモンドって何カラットあるの?

映画「オーシャンズ8」より
出典元:映画『オーシャンズ8』公式サイト
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

カルティエの地下金庫から(まんまと)取り出した、まばゆいばかりのダイヤモンドネックレス。
ハリウッド女優、ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が「すごいわね」と呟くと、「重さは3キロございます。」。。。

ハァ~、3キロ。
これって一体何カラットあるの?と思ってつい計算してしまう宝石屋の脳内。地金がプラチナ、という重さを考えず、純粋にダイヤモンドだけの重さとすると、ダイヤは1カラット0.2gですから3キロは1万5000カラット!

まあ、プラチナが2キロは使ってあるとしても、5000カラットのダイヤのネックレスということになるのでしょうか。かなり大雑把な計算ですが。。。

ちなみに現在世界最大のダイヤモンドは、1997年にタイ王室に献上された「ゴールデン・ジュビリー」545.67カラット、重さは109.13g。ざっとその10倍ものダイヤをあしらったネックレスということですね。

ネックレスのトゥーサンという名前の由来は?

映画の中で登場するカルティエのネックレスの正式名は「ジャンヌ・トゥーサン」

この名前は1930年代にカルティエのクリエイティブディレクターを務めたジャンヌ・トゥーサンから取ったもの。実はこのネックレスは本当にあった実在のネックレスなのです。

1931年にジャック・カルティエが、インドのナワナガル藩王国のマハラジャのためにデザインしたものだそうです。アール・デコ調で男性用に作られたのですね。

このネックレス、現在は存在しませんが、当時は「色つきダイヤモンドの世界一すばらしいカスケード」と評されたそうです。(映画では無色透明なダイヤでしたが)

映画で登場するネックレスは、オリジナルモデルのデザイン画を参考に制作され、真ん中のカラーダイヤモンドは天然の酸化ジルコニウム、素材はホワイトゴールドで作られているそうです。

うーん、凄い!結構本格的に制作されているんですね。

他の宝石は「ディミなんとか」という人から借りたらしい

毎年5月の第一月曜日に開催されるメトロポリタン美術館服飾部門の慈善イベント「メットガラ」。このイベントの華としてダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が記者にイベント会場を案内するシーンで語ったセリフがコチラ。

「カルティエのネックレス以外にも、ジュエリーはたくさん展示されているわ。ディミなんとかっていう人から借りたらしいけど。」

この「ディミなんとか」って聞いただけでピーンとくるのが宝石好き!

そう、この人はおそらくロシアの皇帝の子孫でしょう。あのココ・シャネルの37歳の時の恋人がディミトリ公。

彼はロシア最後の皇帝の従兄弟で、当時フランスに亡命していたときにシャネルと出会い、彼の紹介であの有名な香水NO.5が誕生したのです!

素晴らしい!今回のオーシャンズ8は、宝石泥棒の話ながら、ちゃんとファッションの歴史を随所に散りばめ、知っている人の心をキュンキュンさせる仕掛けがいっぱいあるのです。

ファッションも堪能できる!

映画「オーシャンズ8」より
出典元:映画『オーシャンズ8』公式サイト
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

この映画『オーシャンズ8』を観る楽しみのひとつは、なんと言ってもサンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、ダコタ・ファニングら豪華女優が身につけるゴージャスなファッション。

最後の見せ場、メットガラの会場でデビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)が着ているゴールドのドレスはアルベルタ・フェレッティ。

デビーの片腕のルー(ケイト・ブランシェット)のデヴィッド・ボウイ風な衣装はジパンシィ。なんとエメラルドが縫い付けてあったとか。

そしてカルティエのネックレスに合わせたダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)の真っ赤なドレスはヴァレンティノでした。

映画ではほんの少し「VOGUE」誌の名物編集長、アナ・ウィンターも出演しています。(本物ではありませんが)

最後に

いやぁ~、面白かったです。今回の『オーシャンズ8』。
何というか、悪いことって堂々とやると逆にかっこいいですね!特に出所すぐのデビーの行動にはびっくりしました。(良い子は真似してはいけません)

果たして3キロのカルティエのネックレスは手に入ったのか?・・・これはさすがに言えません。
実際に映画を観て、あなたが確かめてくださいね!

リカラット編集部 監修