グリーン派?ブルー派?パライバトルマリンの2つの色を徹底研究

海

グリーン派?ブルー派?パライバトルマリンの2つの色を徹底研究

南国の海の色ともいわれるネオン感の強いブルーグリーンが特徴のパライバトルマリン。

今となっては想像もつきませんが、初めて市場に登場したときは、この天然とはとても思えない人工的なネオン感に賛否両論だったとか。

現在は不動の人気を誇り、ファーストパライバ、セカンドパライバと、いくつもコレクションしている方も少なくないのではないでしょうか。

今回はそんな人々を魅了するパライバトルマリンの色についてのお話です。

パライバトルマリンの色は何で決まる?


宝石の色というものはその成分が由来します。

そもそも、パライバトルマリンは「銅とマンガンを含むグリーンやブルーのエルバイトトルマリン」のこと。

そこで、この銅とマンガンをヒントにパライバの品質を見極めていきましょう。

蛍光X線分析報告書

先述の通り、パライバトルマリンには、必ず「銅」と「マンガン」が含まれます。

そしてパライバトルマリンには鑑別書の他に特別に「分析報告書」というものが存在します。

どんなものかと言いますと、パライバトルマリンの銅とマンガンの含有量についての報告書です。

つまり、銅が何パーセント含まれていて、マンガンが何パーセント含まれているというグラフや数値が書かれている報告書です。

でも数値だけ見ても分からない!という人のために、ある程度評価するための目安をお伝えいたしますね。

銅が多いパライバトルマリン


銅の含有量が多いパライバトルマリンは、ブルーの発色が強くなることが多いです。一般的には含有量が多ければ多いほど、ブルーが濃くなる傾向にあります。おすすめは、銅が2~3%以上の含有量のもの。

もちろん、銅の含有量のみで色が決まるわけではないですが、画像のリングは銅が約4%、マンガン約1.5%のパライバトルマリン。かなりコバルトブルーに近い印象がありますよね。

また、諸説ありますが、1.0~1.5%ほどの含有量があれば、バターリャ産の可能性が高いといわれています。

マンガンが多いパライバトルマリン


一方で、マンガンが多く含まれる場合にはグリーンの発色が強くなるといわれています。

画像のパライバトルマリンは銅が約1%でマンガンが4%を超えていました

ただし、銅もマンガンも多い場合になぜかブルーになるというケースもあったので、一概にはいえません。ただ、実物を見ることができず、数値と画像のみで判断する際には目安にはなると思います。

マンガンも2~3%含まれているものが色濃く美しいものが多い気がします。4%以上含まれている場合には、かなりグリーンの印象が強くなります。

分析報告書に数値の記載がない!?

数値を参考にしてくださいとお話しましたが、実は今の技術ではしっかりとした分析結果が出せないようなのです。

そのため、以前は含有量のパーセンテージが書かれていた報告書に、数値を書かなくなったという鑑別機関もあります

ただ、正直なところ棒グラフを見ても、素人にとっては意味が分かりません…。そんなときには鑑別機関に問い合わせてみましょう。

目安となる数値を教えてくれます。

迷ったときにはどんな色を選ぶといい?


よく「初期のバターリャ産」という言葉を目にしますが、これは鮮やかなコバルトブルーのパライバトルマリンのこと。

もちろん、その希少性から人気は高いのですが、滅多にみかけませんよね。そのせいもあってか、最近はブルーグリーンのネオン感の強いものが人気です。

ブルーグリーンといっても、その色の配合は色々だと思いますが、ブルーが強く発色している物が高値で取引されているようですね。

どの色がいいのか迷ってしまう場合には、「ブルー寄り」を選んでおけば間違いないでしょう。コバルトブルーがあればなおよし!ですね。

色以外に気を付けるポイントは?


パライバトルマリンはその鮮やかな色と、ネオン感が人気の宝石。含有量だけではネオン感は判断できません。

ネオン感がしっかりとあるかどうかを目で確認する必要があります。

また、非常にインクルージョンの多い宝石でもあります。それがネオン感に繋がる場合もあるのですが、透明度の高さによる輝きが好きという人も多いはず。

どの宝石でもそうですが、なるべく透明度の高い、インクルージョンの少ないものを選んでおいた方がよいと思います。

最後に

ざっくりとパライバトルマリンの選び方についてお話しました。最後にインターネットでジュエリーを購入する場合の注意点についてです。

パライバトルマリンはなぜか写真に撮ると、ブルーが強く写る傾向にあります。また、ネオン感も実物よりも強く写る傾向にあります。

分析の数値があれば、それを目安にできますが、ない場合には実物は写真よりもブルーが薄く、ネオン感も少ないという風に考えておきましょう。

ひとつ手にいれると、また別の色味のものがほしくなる。パライバトルマリンはそんな中毒性のある宝石なので、慎重に購入してくださいね(笑)。

リカラット編集部 監修

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ABOUTこの記事をかいた人

趣味で20年以上レアストーン寄りの宝石やジュエリーを収集しています。メキシコのウォーターオパールからはじまり、既に50種類以上のルースを所持しています。王道(?)のグランディディエライトやレッドベリルをはじめ、コーネルピンやペツォッタイトといった誰も知らないような希少石も大好物。宝石を太陽光に当てたり、ブラックライトで照らしたりしてマニアックに宝石を楽しんでいます。