偽物!?モリオンとスモーキークォーツの特徴と見分け方

クリスタル

毎日200個以上の宝石に触れる仕事をしています。宝石のことをあまり知らない方にも、分かりやすい記事作りを心掛けています。オードリーヘップバーンの映画を観てからクンツァイトに魅了されています。

偽物!?モリオンとスモーキークォーツの特徴と見分け方

ブラックカラーの宝石はいくつかありますが、中でもモリオンとスモーキークォーツは似ているとされ、時にスモーキークォーツがモリオンとして販売されていることもあるのです。

モリオンだと思って購入したのに実はスモーキークォーツだった…!なんてことがないように、今回はモリオンとスモーキークォーツの違いと交えて、特別な知識がなくても簡単に見分けられる方法をお話しします!

モリオンとは?

モリオンスモーキークオーツ
モリオンとスモーキークォーツの見分け方のお話をする前に、まずはモリオンについてお話ししたいと思います。

黒い水晶の中でも光を通さず透けないものを黒水晶と言い、黒水晶=モリオンです。

本来透明な水晶が黒くなるのは、微量のアルミニウムが加わり、鉱床内にある放射能鉱物から干渉を受けて発色することからや、結晶構造が壊れて黒く見えるためだといわれています。

市場に出回るモリオンの中には、全くの未処理のものと、放射線を照射してさらに黒くする処理が行われているものもありますが、価格に差はなくさらにビーズに研磨されてしまうと人工的な照射がなされたかは、現在の技術では判断できません。

人気の高い宝石なのですが、産出量が低く大変希少な宝石で、供給が少ないせいでスモーキークォーツをモリオンとして販売するところもあるのです。

余談ですが、光を通さない黒い宝石というとオニキスもその一つです。

オニキスは黒メノウなので鉱物種はモリオンと違うのですが、漆黒の宝石のため素人目には見分けがつきにくく、似た宝石と言えます。

しかしオニキスはモリオンよりさらに漆黒で光を全く通しません。

つまりは、モリオンは水晶系なので、光を通さないとはいえ、直接当てるとほんのわずかに光を感じることが出来ますが、オニキスは違います。

よって、オニキスとモリオンの見分け方は「光を直接当てること」です。

モリオンとスモーキークォーツの見分け方

では次に本題のモリオンとスモーキークォーツの見分け方についてです。
これはズバリ「透けるか透けないか」
です。

つまり、文字を書いた紙の上に置いた時に下の文字が透ける透過性の違いで、下の文字が透けて見えるスモーキークォーツに対し、モリオンは透けません。

こちらはスモーキークォーツです。
紙に書かれた線が透けて見えてるのがわかりますか?

こちらはモリオン。
まったく透けてませんよね!

モリオンもスモーキークォーツも同じ鉱物種の水晶なのですが、モリオンは漆黒に近く、スモーキークォーツは半透明の茶色がかったブラックです。

モリオンとスモーキークォーツを見分けたい場合は「透けるか透けないか」を確認することがポイントです。

モリオンの成長途中がスモーキークォーツ

クオーツ

実はスモーキークォーツはモリオンになりかけの宝石のことを言います。

クォーツはもともと透明の宝石です。

しかし透明のクォーツが長い年月採掘されないでいると茶色く変色します。これがスモーキークォーツです。

茶色く変色したスモーキークォーツが更にそのまま経年し採掘されないと、黒くなりモリオンとなるのです。

ですが、黒くなってモリオンと呼ばれるまで成長するには相当な年月が必要です。

その為、黒水晶にほど近い色合いのスモーキークォーツをケアンゴームとし、市場でモリオンとして出回っている現状があるのです。

このあたりの境界線は明確ではないのでケアンゴームはモリオンの偽物?といった扱いもされますが、ブラックにほど近く透過性のないケアンゴームであればモリオンと言ってもいいのかもしれません。

ちなみに純粋なモリオンを手に入れたい場合、原石で探すと判断が付きやすいです。

ブラックにほど近いケアンゴームは根本が薄茶色であることがほとんどで、純粋なモリオンであれば根元まで黒くなっています。

照射処理で白い原石を黒くした場合、根本はそのままなのでビーズに研磨されると判断がつかない人工的な処理も、原石で探すと一目瞭然なのです。

最後に

モリオン

元々は同じ水晶のモリオンとスモーキークォーツですが、その価格差は5倍!

モリオンはそれほど採掘が少なく希少な宝石なのです。

やっと気に入ったモリオンのジュエリーが見つかった!けれどこれって本当にモリオン?と不安にならないように今回お話しした見分け方を是非活用してみて下さいね♪

リカラット編集部 監修

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