オークションで購入したロンドンブルートパーズは本物ですか?

ロンドンブルートパーズ

マクロクリンイクミ。ロンドン特派員。Gem-Aで学んだ後、2001年にFGAとDGAを取得。宝石の歴史や伝説などについてのお話と、19世紀末のアール・ヌーヴォーのデザインがお気に入り。好きな宝石は、深いコバルトブルーをしたアウイナイトです。

オークションで購入したロンドンブルートパーズは本物ですか?

濃い青色が魅力的なロンドンブルートパーズ。ブルートパーズの中でも格別に美しいことで人気の高い宝石です。

巷で噂のロンドンブルートパーズとはどんな宝石なのでしょうか?

またオークションサイトなどで売っているロンドンブルートパーズは本物なのでしょうか?

今回は、ロンドンブルートパーズの特徴と、偽物を見分ける方法などについてお伝えしていきます。

ロンドンブルートパーズとは

ロンドンブルートパーズ2

ロンドンブルートパーズとは、トパーズの一種です。やや暗めの灰色がかった青色をしており、見る角度によっては緑の色合いを見せるものもあります。

ロンドンブルートパーズの特徴

トパーズは黄色やピンクなどさまざまな色のものが産出されます。

その中でも青いものはご存知の通り「ブルートパーズ」と呼ばれますが、青い色調の中でも、色の濃さにより呼び方が異なります。

淡い青色は「スカイブルー」もっと濃い青色は「スイスブルー」と呼ばれ、紺色に近い深い青色のものを「ロンドンブルー」と呼びます。

そしてブルートパーズは色が濃いほど価値が高いとされているため、「ロンドンブルー」が最高品質のものとなります。

ロンドンブルートパーズの性質

結晶系 斜方晶系
化学組成 アルミニウム・フッ素・水酸珪塩酸
硬度 8
比重 3.49-3.57
屈折率 1.609-1.643
複屈折率 0.010
光沢 ガラス状

産地

トパーズはブラジル、アフガニスタン、ミャンマー(旧ビルマ)、オーストラリア、中国、マダガスカル、メキシコ、パキスタン、ナイジェリア、スリランカ、北米、日本などで産出されています。

人工処理

ロンドンブルートパーズのような鮮やかな青色が天然で産出されることは大変稀で、現在市場に出回っているものは無色のトパーズに放射線処理を加えたものです。

ロンドンブルートパーズの偽物!?

最近、インターネットのオークションサイトなどで、時々「ロンドンブルートパーズ」と書かれた宝石が出品されているのを見かけます。

そして先日、「ロンドンブルートパーズ」らしきアイテムを購入したという方から、その石が本物かどうか見てほしいという依頼をもらいました。

サイト上でのこのアイテム(写真左上)の商品説明はこんな感じだったそうです。

商品名:ロンドンブルートパーズ
カラット:25.50ct
カラー:ロンドンブルー
クラリティ:IF
タイプ:コランダム
トリートメント:フレームフュージョン

など

リカラットでの鑑定結果

ご覧の通り、「合成サファイア」でした。

トパーズとは全く関係ありませんね!

でもこれ、実は簡単に見破る方法があるのです。

商品名はロンドンブルートパーズですが、下までよく読んでみると

「コランダム」

「フレームフュージョン」

と書いてあります。

お気付きですか?

コランダムはサファイアやルビーができる鉱物です。
そして、フレームフュージョンとは合成宝石を作る方法の一つです。

そうです、つまりこれは人工的に作られたコランダム(化学組成はサファイアと同じ)ということなのです。

しかし、これはちょっとした知識がないと見逃してしまう部分であり、知らないと「ああ、そうなのね」と意味も分からず納得してしまうことが多いケースではないかと思います。

そういった意味ではとても悪徳なやり方と言えるでしょう。

なので、もし少しでも分からない単語や引っかかるものがある時は、迷わずインターネットで調べたり、出品者に質問してみましょう。

それでも不安でしたら、一度リカラットに相談してみてくださいね
今ならまだ無料鑑定実施中です。

まとめ

ロンドンブルートパーズ3

鮮やかな濃いブルーをしたロンドンブルートパーズ。

ちなみにロンドンの空はいつも灰色で、どんよりと曇った日がほとんどです。

灰色がかったダークな青色…ロンドンブルートパーズは、まさにロンドンの空模様を眺めているような色合いなのです。

もしかしたら、そんな理由からこの名前が付けられたのかな?と思いつつ、大人っぽくてキリリとした色調にたっぷりと魅せられてしまうのは、私だけではないはずですよね…?

リカラット編集部 監修

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