猫目と虎目の2つを合わせ持つタイガーアイとは?

タイガーアイ

マクロクリンイクミ。ロンドン特派員。Gem-Aで学んだ後、2001年にFGAとDGAを取得。宝石の歴史や伝説などについてのお話と、19世紀末のアール・ヌーヴォーのデザインがお気に入り。好きな宝石は、深いコバルトブルーをしたアウイナイトです。

猫目と虎目の2つを合わせ持つタイガーアイとは?

キラリと光る磨かれた黄金色の表面で神秘的に揺れ動き、虎の目のように煌めくタイガーアイ。ガラスのような輝きとともに、シャトヤンシー効果から目が離せなくなる不思議な宝石です。

タイガーアイとはどんな宝石?虎の目のような猫目効果を見せる要因は?偽物や品質の見分け方は?

今回は、猫目と虎目を合わせ持つ、不思議な宝石タイガーアイについてのお話をお伝えします。

タイガーアイの特徴

タイガーアイ2

タイガーアイの性質

結晶系 三方晶系
化学組成 二酸化ケイ素
硬度 7
比重 2.65
屈折率 1.54-1.55
複屈折率 0.009
光沢 ガラス状

タイガーアイの原石

タイガーアイの原石は、クオーツにクロシドライトの組織がしみ込んで形成されたもので、平板には波型の繊維状組織が見られます。

タイガーアイの産地

主要な産地は南アフリカです。厚い板状のものが産出されており、ホークスアイとともに採掘されることもあります。

ほかにもナミビアやオーストラリア、インド、北米、ブラジル、カナダ、スペイン、中国、韓国などで産出されています。

タイガーアイの石言葉

タイガーアイの石言葉は、洞察力、独立心、好奇心、知識などです。

物事をしっかりと見極めたり見通すことのできる洞察力を与え、知識や好奇心をアップさせてくれると言われています。

猫目効果

タイガーアイ(虎の目)とは

タイガーアイ(またはタイガースアイ)は水晶(クオーツ)の一種です。青色アスベスト(クロシドライト)による繊維状のインクルージョンを内包しており、表面に猫の目のような「キャッツアイ効果」を表します。

でも、この石の名前は「猫の目」ではなくて「タイガー(虎)の目」です。

どうしてなのでしょうか?

その理由は、インクルージョンの持つ性質の違いにあるのです。

水晶の一種であるタイガーアイは、半透明で黄色をしています。さらに酸化鉄により黒色を発色することから、金褐色の縞模様が現れるのです。

キャッツアイ効果を見せる石とおなじように、カボションカットにすることで縞模様が虎の目のような効果を呈することから、「タイガーアイ」と呼ばれるようになったのです。

ホークスアイ(鷹の目)

灰色の濃い青色をした石で、青色アスベストがクオーツに変化したものです。

ウルフアイ(狼の目)

灰色がかった緑色をしており、水晶に残っている元の成分による発色です。

石の裏側にも虎目効果が出る!

キャッツアイ効果(シャトヤンシー)を見せる石は、カボションカットが施された表の面だけです。

しかし、タイガースアイの特徴はシャトヤンシーが裏側にも出るということです。

暗闇で光を当てなくてもシャトヤンシーが出るので、まん丸くカットされたタイガーアイをくるくる回して見てみると、何ともいえない不思議な虎目に魅了されてしまいます。

タイガーアイの品質と偽物

タイガーアイ3

タイガーアイは人工的な処理を施して色合いを変えたものも市場に出回っています。

品質の良いものは、はっきりとしたシャトヤンシーを見せて、強いガラス光沢があります。黒色の部分が石全体に多いとくすんで見えるので、品質に影響が出ます。

レッドタイガーアイ

人工的に熱処理をしたものがほとんどです。

ブリーチしたもの

タイガーアイを熱処理して酸性の液に浸すと、色が薄くなります。さらにこの石を着色することで、色合いの違うタイガーアイを作ることができます。

着色したものは、タイガースアイやホークスアイ、ウルフアイなどさまざまな色合いのものとして販売されているので、注意が必要です。

まとめ

タイガーアイ リング

黄金色の輝きと、虎の目のようなパワフルなシャトヤンシーが魅力的なタイガーアイ。

市場に多く出回っており、比較的安価で手に入る気軽な宝石です。

カボションカットにしたものをジュエリーにするのも良いし、丸くカットされたクリスタルをお守りにして持っているのも素敵ですよね。

リカラット編集部 監修

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