グリーンガーネットとの違いは?ティファニーが名付けたツァボライトの意味

ツァボライト1

マクロクリンイクミ。ロンドン特派員。Gem-Aで学んだ後、2001年にFGAとDGAを取得。宝石の歴史や伝説などについてのお話と、19世紀末のアール・ヌーヴォーのデザインがお気に入り。好きな宝石は、深いコバルトブルーをしたアウイナイトです。

グリーンガーネットとの違いは?ティファニーが名付けたツァボライトの意味

深い緑色と透き通った透明感のある宝石ツァボライト。

ガーネットの一種であるツァボライトは、デマントイドなどのグリーンガーネットとは違う種類なのですがご存知でしたか?

ティファニー社が名づけ親となり、世界で一躍有名になったツァボライト。

美しい緑色の魅力や原石の特徴から、石言葉や今後の価値までを知っておきましょう。

ツァボライトとは

ツァボライト2

ツァボライトはガーネットの一種、グリーン・グロッシュラーのひとつです。

緑色をしたグリーン・グロッシュラーは透明な単結晶と塊状の2つのタイプに分かれます。

翡翠に似た塊状のものは「トランスバールひすい」と呼ばれ、透明なものを「ツァボライト」と呼んでいます。

ツァボライトの性質

結晶系 等軸晶系
化学組成 カルシウム・アルミニウム珪酸塩
硬度 7
比重 3.49
屈折率 1.69-1.73
複屈折率
光沢 ガラス状

ツァボライトの特徴

ツァボライトは深い緑色が特徴的な宝石です。
美しい色の要因はクロムとバナジウムによるもの。

加熱やオイル含浸などの人工処理を施す必要がなく、天然の美しい緑色をしています。

ツァボライトの原石

原石は透明な等軸晶系の結晶です。
何カラットもある大きな結晶は稀ですが、2006年には925カラットという巨大な原石が発見されています。

ツァボライトの石言葉や意味

ツァボライトは5月30日の誕生石です。

石言葉は真実、勝利、友愛、知恵、導きなど。心身のバランスを整えると言われています。

ツァボライトの歴史

1967年にイギリスの宝石・鉱物学者であるキャンベル・ブリッジズがタンザニアの北東地域にある山でグリーン・グロッシュラー鉱山を発見します。

透明感が高く鮮やかな緑色をした原石は、宝石バイヤー達の興味を集めますが、海外に輸出することはタンザニア政府によって禁じられていました。

ブリッジズ氏は、鉱山がケニアに繋がっていると確信します。苦労を重ねた結果ついに結晶を発見し、見事採掘の許可を得ることになったのです。

しかし、当時この緑色の結晶は鉱物学者などの専門家のみに知られている宝石でした。

ティファニーとの関係

影の存在だった緑色の宝石ですが、1974年になるとティファニー社が大々的な広告を打ち出し、一気に世界中の注目を浴びることになるのです。

「ツァボライト」という名前もケニアとタンザニアの国境にある「ツァボ東国立公園」に敬意を表して、ティファニー社の当時の社長であったヘンリー・プラット卿によって命名されました。

デマントイドとの違い

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ガーネットには赤・ピンク・黄・橙・緑などさまざまな色の種類があり、緑色のものはグリーン・グロッシュラー、アンドラダイト、ウバロバイトなどに分けられます。

ツァボライトはグリーン・グロッシュラーの一種、デマントイドはアンドラダイトの一種です。

アンドラダイトはチタンやマンガンを含み、さらにクロムを含むとエメラルドグリーンに似たデマントイドになるのです。

デマントイドは「ホーステイル」の内包物があり、ダイヤモンドよりも強いファイアーを発するのが特徴的です。

ツァボライトの価値

ツァボライトは市場に出回るようになったのがつい最近で、産出量も限られています。

そのため、コレクター人気も年々上昇してきており、今後とも価値が上がるだろうと予測されています。

まとめ

ツァボライト4

モース硬度が7でキラキラしたガラス光沢が眩しく輝くツァボライト。
ファセットカットにするとその美しさがより際立ちます。

深みのあるグリーンカラーは、見ているだけでとても癒されます。

ジュエリーとして身につけたり、ルースとしてコレクションするのもおすすめです!

リカラット編集部 監修

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