3月の誕生石「アクアマリン」の魅力に迫る!

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3月の誕生石「アクアマリン」の魅力に迫る!
海を意味する名前の通りみずみずしく涼しげな印象のアクアマリン。

3月の誕生石として私たちにも身近な宝石の一つですが、アクアマリンにもいくつか種類があり、違う表情を見せるものもあります。

海を連想させ、涼を感じさせてくれるアクアマリン。今回はそんなアクアマリンの魅力についてお話ししたいと思います。

アクアマリンとは?


3月の誕生石・アクアマリンは、フランス王妃のマリーアントワネットがダイヤモンドとともに愛していたと言い伝えられる宝石です。

ベリルという鉱物で、エメラルドと同じ種類です。
ベリルは透明度が高く宝石としての資質も高い鉱物で、同種類のアクアマリンもまた透明度の高い宝石です。

ベリルに微量のクロムやバナジウムが加わるとグリーンを発してエメラルドになり、鉄分が加わると水色を発してアクアマリンになります。

アクアマリンはエメラルドよりも大きな結晶になりやすい傾向がありますので、透明度の高い大粒のアクアマリンをしばしば目にすることが出来ます。

そして色の濃淡で価値が左右します。透明度が高く鮮やかなブルーを発色するもの程、価値も高く良質なものであるとされます。

アクアマリンの特徴の一つに二色性があります。

これは見る角度によって透明に見えたりブルーに見えたりするもので、カットによって二色性の魅力が引き立てられます。

アクアマリンは産出した時からブルーのものと、産出時には茶色だが加熱すると鮮やかなブルーになるものがありますが、非加熱、加熱の有無での価値の変動はありません

アクアマリンの種類

ブラジルやモザンビークなどが主な産出国のアクアマリンですが、ちょっと異色なアクアマリンも存在します。順番にご紹介していきますね。

ミルキーアクア

アクアマリンは通常透明度の高いブルーが特徴的な宝石ですが、ミルキーアクアは半透明で乳白色にブルーが加わった優しい印象の宝石です。

半透明な石の多くはカボションカットに研磨され、その魅力を大いに発揮させます。

カボションカットのドームの高さのバランスが魅力の要ともいえますが、透明度の低いミルキーアクアはまさにカボションカットで美しく見せられる宝石の代表格と言えます。

ミルキーアクアの中には猫の目のような帯状の光を放つ、キャッツアイ効果(シャトヤンシー)を示すものもあります。

高級なジュエリー店に並ぶ宝石というよりも、比較的手に入りやすい価格帯のジュエリー店に並ぶことが多く、デイリーユースにぴったりな宝石と言えます。

サンタマリアアクアマリン

通常の淡いブルーのアクアマリンとは違い深みのあるブルーを発色するアクアマリンを「サンタマリアアクアマリン」と呼びます。

サンタマリアアクアマリンのサンタマリアとは、ブラジルのミナス・ジェライス州にあったサンタマリア鉱山が名前の由来となっています。

サンタマリアアクアマリンは他の産地のアクアマリンよりも濃いブルーのアクアマリンサンタマリア鉱山で多く産出していたことからその名がつけられました。

ちなみに現在ではサンタマリア鉱山は閉山しています。

つまり、真のサンタマリアアクアマリンは今市場に出回っているものしか存在しないため、もし真のサンタマリアアクアマリンを手に入れたいのなら、中古やリメイク品を探す方が見つかる可能性が高いと言えますね。

ですが、サンタマリア鉱山の閉山後に他の産地からも、まるでサンタマリアアクアマリンのような鮮やかなブルーを発色するアクアマリンが産出され始めました。

産地は違いますが、これらの濃いブルーのアクアマリンもサンタマリアアクアマリンと呼ばれています。

その中でもアフリカのモザンビークで産出されている鮮やかで濃いブルーのアクアマリンを「サンタマリア・アフリカーナ」と呼びます。

サンタマリア・アフリカーナは現在存在するアクアマリンの中で、最も美しいアクアマリンであるといわれています。

※サンタマリアアクアマリンについてさらに詳しい記事はこちら
宝石好きがぜひオススメしたい!「サンタマリアアクアマリン」の魅力/

色相が劇的に変化するアクアマリン


また、現在市場に出回っているアクアマリンの中には加熱処理をされたものもあります。

自然のままでは魅力のないベリルを加熱すると、美しい色合いのアクアマリンに変化するのです。

加熱後のアクアマリンが元の色に戻ることはありませんが、中には変化しないものや、加熱のし過ぎで無色になってしまうものもあります。

アクアマリンの色相を変化させる処理は、宝石に不純物を加えるなどの質を変えるものではなく、自然がやり残したことを補っていると考えられているため、加熱の有無を問われることはなく、価値にも影響はありません。

また現在の鑑定技術ではアクアマリンの非加熱、加熱の違いは判別することができません。

最後に

アクアマリンネックレス
3月の誕生石、アクアマリンはその名の通り海を連想させる涼しげな魅力のある宝石です。

淡いブルーと大粒の宝石が存在感を放ちますので、ネックレスとしてお楽しみいただくことをお勧めします。

透明度の高いアクアマリンがブリリアントカットに研磨されると、胸元できらきらと煌めき、まさに太陽の光を受けて輝く海の波のような美しさに目を奪われます。

しずくに見立てられたペアシェイプやオーバルカットなどのアクアマリンで、海の青さを感じさせる魅力を感じていただけたら嬉しいです。

リカラット編集部 監修

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