宝石鑑別書って?見方ってあるの?宝石鑑別の方法や宝石鑑別士の資格まで、とことん教えます!

宝石鑑定

マクロクリンイクミ。ロンドン特派員。Gem-Aで学んだ後、2001年にFGAとDGAを取得。宝石の歴史や伝説などについてのお話と、19世紀末のアール・ヌーヴォーのデザインがお気に入り。好きな宝石は、深いコバルトブルーをしたアウイナイトです。

宝石鑑別書って?見方ってあるの?宝石鑑別の方法や宝石鑑別士の資格まで、とことん教えます!

宝石に付属している宝石鑑別書には何が書かれているのでしょうか?

宝石を鑑別するとはどういうことで、何を使って宝石鑑別を行うのかというギモンを持たれたことはありませんか。

よく耳にする宝石鑑別書ですが、鑑別機関ではどのようにテストを行っているのか知りたいですよね。

こちらでは、宝石鑑別の方法から偽物との見分け方、そして宝石鑑別士資格についてのお話をお伝えしていきます。

※こちらも参考に:プロ厳選“5つの宝石鑑別機関”

宝石鑑別書とは

レポート

宝石鑑別書とは、宝石が天然か、または合成やイミテーションであることを見分ける「鑑別」した結果の報告書です。

カラーストーンやダイヤモンドから、真珠やサンゴなどの有機質起源の宝石まで、結晶やカットされたもの全ての宝石を鑑別することができます。

鑑別書には以下のテスト結果が記載されます。

ただし、ルースの場合はテストが可能ですが、ジュエリーにセットされた宝石はテストができないのでその旨が書かれます。

  • 鉱物・宝石の名称
  • 写真
  • 外観(カット、サイズ、色、重量、寸法など)
  • テスト結果(屈折率、多色性、比重、分光性、偏光性、内包物など)

宝石鑑定書とは違うの?

宝石鑑別書は、そのひとつの宝石が本物か否かということを識別したものです。

それに比べて、宝石鑑定書はダイヤモンドにのみ発行される報告書です。

すなわち、鑑定書はダイヤモンドの4C(カット・カラット・クラリティ、カラー)をそれぞれテストしてランク付けした結果をまとめたものです。

ただし無色で、かつラウンドブリリアントカットを施されたダイヤモンドにのみ行われ、色付き(ファンシーカラー)や他のカットを施されたダイヤモンドは鑑定の対象外となります。

宝石鑑別の方法

鑑定

Photo by : David Talukdar / Shutterstock.com

まずは宝石を10倍のルーペか顕微鏡で見て、光沢や内包物などを観察します。

例えばルビーと疑われる宝石を見る場合には、ガラス光沢であるか、ルチルの内包物があるかなどを見ます。

カットされた宝石はカットの名称を確認しますが、結晶であれば形を見てどの鉱物であるかを確認することができます。

さらに本物であることを確認するために鑑別用の機械を使ってテストを行います。例えば複屈折量は鉱物によってそれぞれ異なり、光の吸収スペクトルはその宝石独特の色の分光を表します。

つまり、宝石が持つ物理的特質を確認するさまざまな方法でテストを行うことで、その宝石がどの種類であるかを識別することができるのです。

偽物との識別の方法

ルーペや顕微鏡で見る場合は、光沢の違いや内部からの煌めき(ファイアーやダブリング)や内包物、さらに変色効果やスター、キャッツアイ、遊色効果などを確認します。

ガラスや合成石の場合は光沢が異なり、内部がクリアーすぎたりイミテーション特有の内包物が見られることがあります。

本物の石の下にガラスを付けたダブレットやトリプレット、オパールやスタールビー・サファイアなどもイミテーション独特の外観を持っています。

宝石鑑別士の資格

宝石鑑別士は国家資格ではありませんが、イギリスのGem-Aが行っている宝石学(FGA)コース米国宝石学協会(GIA)が主催する、GG(Graduate Gemologist)の資格取得コースが世界で最も権威のある宝石鑑別士資格として知られています。

FGAのコースでは、宝石の結晶の形から物理的特質や化学組成などを習うことから始まります。基本の科学知識を学んだら、鑑定機材の使い方を教わって実際に使いこなしていきます。

宝石独自の屈折率や複屈折量の数値、さらには特徴的な内包物などについても覚えなくてはならないので大変ですが、合格するまでには宝石鑑別士としての実践力が確実につく実績の高いコースだと思います。

FGAは国内でも取得可能です!コースについては、こちらで詳しく説明していますので興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

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まとめ

宝石鑑定2

宝石鑑別とは、まさに宝石が本物であることをさまざまな方向からテストして識別する大変な作業です。

最近は巧妙に作られたイミテーションも出回っていることから、一般の人には中々本物との区別を見分けるのが困難かも知れません。

オンラインで宝石を買いたいけれど、偽物だったらどうしようと迷う方も多いのではないでしょうか。

リカラットでは、現在写真を送るだけで無料で宝石を鑑別するサービスを行っています。
簡単に鑑別を行い、鑑別書も発行するサービスです。
購入前の商品でもURLがあれば大丈夫ですので、もしお悩みならお気軽に相談してみてくださいね。

リカラット編集部 監修

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