あの伝説の女王が愛した宝石 緑色のエメラルド

クレオパトラ

あの伝説の女王が愛した宝石 緑色のエメラルド

小野小町、楊貴妃と並ぶ「世界三大美女」であり、「絶世の美女」との呼び声高いクレオパトラ

みなさんの持つクレオパトラのイメージって、どんな風ですか?

多くの男性を魅了した魔性の女政治と戦争に翻弄された生涯、自分の名前の付いたエメラルドの鉱山を持っていた、など数々の逸話をもつ伝説の女王クレオパトラ。

エメラルドをこよなく愛したそのクレオパトラの生涯に迫ってまいりましょう!

クレオパトラの生涯

ジュリアス・シーザー
国を愛し、恋に生きたクレオパトラの生涯とは・・・?

弟との共同統治

クレオパトラは古代エジプトプトレマイオス朝最後の女王に17歳で即位しました。

弟であり夫であったプトレマイオス13世とは常に敵対関係にあり、やがて排斥されて王位を失ってしまいます

そんな時、クレオパトラは手を差し伸べてくれたある男性と恋に落ちます。

政治家カエサル(シーザー)との恋

その男性とはローマの政治家ユリウス・カエサル
(英語読みで「ジュリアス・シーザー」としても知られていますよね。)

一度は王位を失ったクレオパトラでしたが、カエサルの助言と協力を得て、再び女王に返り咲きます

彼女の機知と魅力に心惹かれたカエサル、当時21歳だったクレオパトラもまた彼を尊敬し愛し、そしてカエサルの子であるカエサリオンを宿しました。

しかし二人の蜜月はそう長くは続きませんでした。

有名な「ブルータス、おまえもか!」の言葉を残しカエサルは無残にも暗殺されてしまったからです。

最愛の人を失ったクレオパトラでしたが、それでも国と息子のために奮闘しました。

将軍アントニウスとの恋

クレオパトラの二度目の恋は、ローマの将軍マルクス・アントニウスとでした。

主導権争いで頭角を現し一躍有名になったアントニウス。
そんなアントニウスの度胸と裏側にある優しさに惹かれたクレオパトラ。二人が親しい仲になるのに時間はかかりませんでした。

しかしアントニウス政略結婚をしたため、正妻となったのは三年後のことです。

念願の帝国建設目前にして、クレオパトラ悪女扱いを受け、アントニウスも本国で人望を失ってしまいました

そんな時、アントニウスと主導権を争っていたオクタヴィアヌスが、エジプトに宣戦布告

その戦いは、クレオパトラとアントニウスが降伏したことで収束しました。

国と、愛した人にすべてをささげたクレオパトラ

オクタヴィアヌスクレオパトラに「アントニウスを殺すか、国から追放すればすべての願いをかなえる」と告げました。

しかし、クレオパトラは、アントニウスとともに散ることを選びます。

国を愛し、夢を追い求め、愛する人にすべてをささげる…クレオパトラはそんな女性だったのです。

クレオパトラとエメラルド

エメラルド
多くの男性を虜にしたクレオパトラの魅力は、エメラルドグリーンの瞳にあった、といいます。

では、クレオパトラが好んで身につけたエメラルドの伝説をご紹介しましょう。

エメラルドのアイシャドー

エメラルドは、サンスクリット医術では解毒、下剤、消化を助ける万能薬として考えられていました。

美しい宝石でありながら貴重な効能もあり、エメラルドの魅力ははかり知れないものでした。

クレオパトラは、そのエメラルドを惜しげもなく細かく砕いて、アイシャドウにしていたという逸話があります。

女王の名にふさわしい優雅な緑色のアイシャドウだったことでしょう。

ちなみに、諸説ある中で、「実はクレオパトラは美女ではなかった」という説があるのはご存知でしょうか?

単にエメラルドグリーンに輝く瞳が美しかったことから「絶世の美女」と呼ばれていたのではないか、とも言われているのです。

もしかしたら彼女は、自分の瞳の色に似ていることでエメラルドを愛したのかもしれませんね。

クレオパトラ鉱山

エメラルドエジプトの紅海付近の砂漠で発見されました。

クレオパトラはこの石を集め、宝飾品として身につけるだけでなく、お気に入りの大使にプレゼントしていました。

クレオパトラのエメラルドへの愛はとどまることを知らず、エジプトの鉱山に自分の名前を付けてしまった程でした

ところで今でもクレオパトラ鉱山は存在しているのでしょうか?

ある時、フランスの山師が探索したところ、現在も山はあるのですが、宝石は見つからなかったようです。
どうやら既に採り尽くされてしまったみたいですね

まとめ

エメラルド
エメラルドは見ていて心を鎮めてくれる石で、古代ローマの宝石研磨師は目を休めるために机に置いていたそうです。

女性としての魅力を最大限に引き出し心を癒してくれるエメラルドは、クレオパトラにとってなくてはならない宝石だったのでしょう。

大変傷つきやすく「エメラルドと人間に傷のないものはない」ということわざもあります。

国を守るために敵と戦い続けた強い女性である一方、傷つきやすい豊かな緑色を愛するクレオパトラは、繊細なエメラルドのような人だったのかもしれません。

歴史を知ることで、宝石の楽しみもグンと広がりますね。

リカラット編集部 監修





ABOUTこの記事をかいた人

ジュエリー専門学校で、ジュエリーデザインとメイキングを学び、主にダイヤモンドジュエリーを扱うメーカーに就職。デザインと営業事務に携わりました。好きな石はダイヤモンド。趣味でアクセサリーを作っています。