タンザナイトとゾイサイト、その違いは?宝石としての価値が知りたい!

タンザナイトルース

画像:リカラットSHOPより

タンザナイトとゾイサイト、その違いは?宝石としての価値が知りたい!

タンザナイトとゾイサイト、名前は聞いたことがあるけれど、その明確な違いはよく分からないといった方も多いのではないでしょうか?

実はタンザナイトはゾイサイトの青色変種です。

つまり、タンザナイトはゾイサイトの一種なのですが、タンザナイトは知ってるけど、ゾイサイトはなかなかマニアックな宝石なので、知らないという方もいるかもしれませんね。

今回はそんなタンザナイトとゾイサイトの関係性や違い、そして価値なども併せてお話ししたいと思います。

ゾイサイトの特徴

タンザナイト
鉱物名、宝石名共にゾイサイト、和名を灰簾石(かいれんせき)やゆう簾石(ゆうれんせき)といいます。

スロベニアの鉱物コレクター、ジグムント・ゾイス氏に由来して名付けられました。

1805年にオーストリアで発見されましたが、宝石質のものは少なく、マニアックな宝石として鉱物愛好家に愛される傾向がありました。

産出されたまま美しい色合いを発色する物もありますが、多くは加熱処理によって色合いを調節されます。

あまり発色の良くない、例えば茶色のゾイサイトでも、摂氏380度で加熱すると美しいバイオレットカラーを発色します。

また多色性のある宝石で、見る方向によって透明に見えたり、深い色合いや淡い色合い違った色が楽しめます

ゾイサイトの色

グリーンやブルーの他に、パープル、ピンク、イエロー、グレー色が豊富です。

ブルーのものはタンザナイト透明なグリーンはグリーン・ゾイサイト不透明なグリーンはアニョライト、不透明なピンクはチューライトと呼ばれます。

ゾイサイトの産地

タンザニア、オーストリア、北アメリカのノースカロライナ州、西オーストラリアなどで産出されます。

ゾイサイトの価値

ゾイサイトは宝石質のものから天然石のものまで価格帯も幅広い宝石です。

その中でも透明度が高く、色鮮やかなものは希少価値が高く、価格も高額で取引されます。

ゾイサイトの中で一番知名度があり人気も高いのは、ブルー・ゾイサイト、別名「タンザナイト」です。

タンザナイトは産地が限られていることから、ダイヤモンドよりも希少価値が高いとされ、近年ではサファイアの売り上げを超えたとまで言われる人気の高い宝石です。

タンザナイトに匹敵、またはその上を行くのが、さらに希少価値が高いとされるピンク・ゾイサイト

今は「ピンク・タンザナイト」として販売されることが多くなっています。

淡い色合いで内包物が多いピンク・ゾイサイトですが、稀にピンクが濃く、透明度の高い物が産出し、上質なピンク・ゾイサイトは、タンザナイト以上の価格で取引されることも。

タンザナイトもピンク・ゾイサイトもどちらもレアストーンとして扱われています。

タンザナイトとの関係性

タンザナイトリング
1967年にアフリカのタンザニアで美しいブルーカラーのゾイサイトが発見されました。

発見された当時は紫がかった美しいブルーの色合いから、サファイアに間違えられたそうです。

それまでゾイサイトは宝石としてあまり人気がなかったのですが、この青色変種で発色したバイオレットカラーの美しさに目を付けたティファニー社との出会いによって、このブルー・ゾイサイトに転機が訪れます

ティファニー社は、ブルー・ゾイサイトを販売するにあたり、ゾイサイトの名前では自殺の意味を持つスイサイドを連想させてしまうことから、産出国にちなんで「タンザナイト」と命名します。

タンザナイトと名付けられたブルー・ゾイサイトは、1989年頃から産出が増えたこともあり、バイオレットカラーの美しさが目を引き、瞬く間に人気を集めました。

ティファニー社が名付けた商標用のコマーシャルネームであったタンザナイトは、2018年に正式な宝石名となり鑑別書の表記も「別名:タンザナイト」から「宝石名:タンザナイト」となりました。

今ではゾイサイトよりも知名度が高いこと、ゾイサイトの中で唯一正式な固有の宝石名を持つことから、ピンクのゾイサイトをピンク・タンザナイトや、グリーン・ゾイサイトをグリーン・タンザナイトとして販売されることも増えています。

ゾイサイトの種類

ゾイサイト
ゾイサイトには、タンザナイト以外にもいくつか種類が存在します。

同じゾイサイトでも、透明度の高いものは宝石として、不透明なものは天然石として扱われ、価値も価格差も大きくなっています。

その上、それぞれが宝石名や俗称を持っていることもあり、ゾイサイトの種類の説明はなかなかにややこしいことになってしまいます…が、宝石と天然石、それぞれ順番にご紹介していきたいと思います!

バイカラー・タンザナイト

画像:リカラットSHOPより

ブルーの中にイエローやピンクが覗く、カラーグラデーションが美しいバイカラー・タンザナイト

バイカラー・ゾイサイト」とも呼ばれます。

画像:リカラットSHOPより

カラーバリエーションは、主にブルー×ライトブルーや、ブルー×イエローのものとなりますが、稀にパープル×イエローのカラーグラデーションを発色するものもあり、パープル×イエローは希少価値が高いとされています。

ですから、上の画像のバイカラー・タンザナイトは珍しい色合いですね!

殆どのバイカラー・タンザナイトは、非加熱・未処理でカット(研磨)以外人の手が加えられていない、ナチュラルな宝石です。

くっきりと色の差があるもの程美しいと評価されますので、選ぶ際にははっきりとカラーグラデーションが確認出来るものを選ぶことをお勧めします。

バイカラー・タンザナイトはいわゆる俗称で、正式な宝石名ではないので、鑑別書には「宝石名:ゾイサイト」と表記されます。

グリーン・ゾイサイト

透明度の高いグリーンが美しい、グリーン・ゾイサイト

クロムを含み、グリーンに発色することから、別名を「クロム・ゾイサイト」ともいいます。

ゾイサイトの中でも産出量が少ない宝石で、一般的には落ち着いたグリーンカラーが多く、透明度が高く鮮やかなグリーンは稀で、希少性が高いと言われます。

小粒のものはちらほら出回りますが、大粒なグリーン・ゾイサイトは殆ど市場に出回ることがなく、現存するグリーン・ゾイサイトは全て非加熱・未処理のものと言われ、コレクターにも人気の高い宝石です。

チューライト

チューライト
マンガンを含んで、不透明なピンクからマゼンダの宝石をチューライト、和名を桃簾石(とうれんせき)と言います。

別名で「ロザリン」とも呼ばれます。

ノルウェーが主な産地で、名前もノルウェーの古い地名、チュール (Thule)から由来しています。

主に天然石として扱われ、比較的リーズナブルな価格で手に入ります。

アニョライト

アニョライト
不透明なルビーを含むグリーンのゾイサイトを、アニョライトと言い、別名で「ルビー・イン・ゾイサイト」とも言います。

マサイ族が使うマサイ語で緑という意味の「anyoli(アニョリ)」から由来して名付けられています。

ブラックの角閃石(かくせんせき)も内包していることから、独特な模様を楽しむことが出来ます。

こちらも天然石として扱われるため、手にしやすい価格帯となっています。

最後に

ゾイサイト
豊富なカラーバリエーションが魅力のゾイサイト。

ブルーゾイサイトにタンザナイトと名付けられてから注目を浴び、今ではブルー以外のゾイサイトにも色相を頭につけて〇〇タンザナイトとして販売されるほど、知名度も高く、価格も高騰しつつある宝石です。

ゾイサイトは透明度の高い宝石質のものから、天然石のものまで、価格帯にも幅があり様々な楽しみ方が選べる宝石ともいえます。

近年のゾイサイトは希少であった宝石質のものも出回るようになってきていますので、タンザナイト以外のゾイサイトにもスポットがあてられるといいなと楽しみにしています♪

リカラット編集部 監修