宝石ソーダライト。意味や産地、ラピスラズリとの見分け方って?

ソーダライト

宝石ソーダライト。意味や産地、ラピスラズリとの見分け方って?

ラピスラズリとよく似ていて、しばしば間違えられることから代用品になることも多いソーダライトですが、実はソーダライトはラピスラズリの成分に含まれる青色鉱物の一つでもあります。

ラピスラズリと比べると少し黒味がかっていて、深みのある色合いの中にある白い模様が印象的なソーダライトですが、今回はその特徴とともに、ラピスラズリとの見分け方なども加えてお話ししたいと思います!

ソーダライトの特徴

画像:リカラットSHOPより

鉱物名、宝石名をソーダライトといい、和名を方曹達石(ほうそうだせき)やソーダ石と言います。

ソーダライトは、知名度の高さからラピスラズリとよく混同される宝石ですが、ラピスラズリよりも少し黒味がかった不透明なブルーと白い模様が特徴です。

ソーダライトには天然石として扱われる不透明なものと、宝石として扱われる透明度の高いものがありますが、殆どのソーダライトは天然石質のもので、宝石質、すなわち高品質な物は非常に稀です。

モース硬度は5.5から6あるので、宝飾品にも活躍する宝石です。

天然石のソーダライトは安価で安定した産出量があるので、研磨されたルース以外に、アクセサリー向けのビーズや彫刻品にも使われます。

一部、ブラックライトなどを当てると強い蛍光色を発光する、「テネブレッセンス効果(蛍光性)」がみられる固体があります。

太陽の光や蛍光灯の光の下ではブルーやカラーレス、パープルですが、ブラックライトを当てるとネオンピンクを見せてくれます。※画像参照

宝石質のソーダライトの場合は「透明度が高いこと」と共に、この「強い蛍光性があること」が条件の一つとされていますが、不透明なソーダライト(多くは白っぽいもの)の中にも、テネブレッセンス効果がみられるものがあります。

特に不透明なソーダライトには、とりわけ混合されがちな宝石ハックマナイトというソーダライトの亜種があります。(詳しくは後述しますね)

本来ならば、テネブレッセンス効果のみで太陽光の下では色の変化がないものはソーダライト太陽光でも変色し、なおかつブラックライトによる蛍光性のあるものはハックマナイト区別されるべきなのですが、業者によってはあいまいな扱いとなっています。

ソーダライトの意味

ソーダライトを構成する成分の中には、ソーダ分(ナトリウム)が多く含まれています。

その名前の由来は、英語でナトリウムを意味する「sodium(ソディウム)」からきた、という説とナトリウムを含むことで「Soda(ソーダ)」と岩石の意味の「Lithos(リトス)」を合わせた、という説とあります。

石言葉は、潜在と顕在恐怖心の払拭など。

緊張する場面で身につけていると不安をやわらげ、本来の力を発揮するとともに、理性的な行動や判断が出来るといわれています。

ソーダライトの色

ソーダライトの色は一般的には黒みを帯びた不透明な深めのブルーと言われ、その他はホワイト、グリーン、グレーなどで、深みのあるブルーの地色に白い模様が入ったり、白の地色に少しグリーンが混じることもあります。

この色合いの多くは、天然石のソーダライトです。

宝石質のソーダライトにはブルーやカラーレス、パープルなども存在し、透明度が高いものもあります。

ソーダライトの産地

カナダ、ブラジル、アメリカ、ノルウェー、インド、グリーンランド、ロシア、南アフリカ共和国、アフガニスタンなど広範囲にわたって産出されます。

その中でもアフガニスタン、ナミビアでは、透明度の高い宝石質の物が産出されます。

ソーダライトの種類

目にすることの多いソーダライトは不透明で黒っぽさのある濃厚なブルーですが、実は違った風合いを見せてくれる希少石や光源によって面白い変化を見せてくれるものもあります。

順番にご紹介しますね!

サファイアのように美しい、ブルー インペリアルソーダライト

ソーダライトというと、一般的にはブラックを感じさせる、深みのあるブルーを思い浮かべますが、まるでサファイアのような発色を見せる「インペリアルソーダライト」というものも存在します。

インペリアルソーダライトは光を通し、透明度が高く、色の濃淡に個体差はあるものの、鮮やかなブルーを発色します。
その色合いはまさにサファイアを思わせるほどの美しさです。

しかし不透明で、鮮やかな色合いを発色するものもインペリアルソーダライトとして販売されており、つまり天然石のインペリアルソーダライトも多く出回っています。

鮮やかなブルーで透明感のあるものは、非常に稀で高品質とされています。

ソーダライトの亜種 ハックマナイト

ハックマナイト
太陽の光の下などで、紫外線を照射すると赤紫色やピンクに変色し、放置しておくと次第に元の色に戻る、魔法のような変化がみられる「フォトクロミズム現象」という性質を持つソーダライトがあります。

これが前述もしています「ハックマナイト」です。

厳密にいうとハックマナイトはソーダライトの亜種で、ソーダライトに含まれる成分の一部が硫黄に置き換わった影響でこのような現象がみられます。

フォトクロミズム現象は、紫外線の照射時間が長ければ長いほど、色の深みが増すといわれ、また色の戻りもゆっくりになります。

この現象は紫外線を照射すると何度でも繰り返されるので、一部のコレクターから支持され、コレクターストーンとしても人気があります。

変化前の色は、ブルーやパープル、ピンクやホワイトなど様々で、変化後の色は元の色が濃厚になるもの、ホワイトからピンクに変化するものなど、個体によって様々な変化を見ることが出来ます。

ソーダライトにもフォトクロミズム現象に似たテネブレッセンス効果が表れるものがありますが、この二つの違いは

フォトクロミズム現象は太陽の直射日光で変化し、照射をやめると徐々に元の色に戻っていく”のに対し、
テネブレッセンス効果はブラックライトなどの長波長の紫外線でのみ変化し、照射中のみ変化”が楽しめることです。

紫外線を照射してすぐに色が戻る」ものはソーダライト、「照射をやめてから徐々に色が戻っていく」ものはハックマナイトと考えると、違いが分かりやすいかもしれません。

ラピスラズリとの見分け方

ラピスラズリ
ソーダライトには粉々に粉砕すると、青色が消えてしまう性質があります。

ラピスラズリは粉にして高価な顔料として使われることがあるので、粉にしても青色が消えてしまうことはありません。

ソーダライトとラピスラズリを見分けるには、粉にすると顕著にその違いが表れます

ですが、宝石として手にしたいのに、粉にできない!という状態もありますよね。

その場合には、色を見比べます。

深海のように深いブルーで黒味がかっていたり、ゴールドに煌めくパイライト(黄鉄鉱)が見られないものの多くは、ソーダライトです。

逆に、ブルーが鮮やかで群青色、そしてわずかにでもパイライト(黄鉄鉱)がみられるものは、ラピスラズリです。

ラピスラズリにはパイライト(黄鉄鉱)がみられないものもありますので、ブルーの違いを覚えておくと肉眼でも比較的見分けやすいですよ!

最後に

ソーダライト
しばしばラピスラズリと混同されてしまうソーダライトですが、実はとても個性的で一部のマニアからコレクターストーンとして、支持されている宝石の一つです。

フォトクロミズム現象が見られることで、ハックマナイトに目がいきがちではありますが、ソーダライトとして販売されているものの中にも、テネブレッセンス効果が楽しめる、個性的で美しいものもあります。

テネブレッセンス効果が楽しめるソーダライトは、透明度が高いか不透明であれば白いものであることが多いので、店頭で白いソーダライトを見つけたら、ブラックライトを当ててみると蛍光色が拝めるものがあるかもしれませんよ…!

この記事がきっかけで、ソーダライトの個性と良さを知り、興味をもってくれる人が増えたら嬉しいです♪

リカラット編集部 監修

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