【徹底解説】宝石を海外買い付けした際の「通関」の手続き 〜羽田空港編〜

宝石を海外で買い付けした際に、避けて通れないのが「通関」。

通関という言葉を初めて知った方もいるかもですが、これは「税関」を「通す」こと。

つまり海外からの帰りに、必要な関税や消費税を支払うことを指します。

今回は最も基本的な【空港での支払い方】について、羽田空港を例に解説します。

急ぎの方はこちらの「通関のステップ」と「必要な持ちもの」だけ読んでください。

はじめに

先日、香港に宝石の買い付けに行って帰国した時に気づいたんですが、

「関税 払い方」とか「空港 消費税」とかで調べると、関税をどう切り抜けるかや、どう免税するかという記事はなぜかネットに溢れてるのに、

肝心の、

  • どんな手続をして
  • いくら位をどうやって納めて
  • だいたいどれくらいの時間がかかるのか

という情報が全く出て来ませんでした。

実際には、

  • 空港の外に出て15分くらい離れた建物まで歩いて行って、
  • 申告手続きして、消費税や関税を現金で支払って
  • また空港まで歩いて戻ってくる

という1時間〜2時間のプロセスが発生します。

すっげー面倒くさ税金を収めるのは国民の義務ですのでしっかりと済ませたいところですね!

0. 空港に降り立つ

恐らくこの記事を読んでくださる方は、初めての海外買い付けを済ませた/これから済ませる方なんじゃないかなと思います。

初めての海外買い付け、お疲れ様でした!

あとは税金を納めるだけ。入国手続きをして手荷物を受け取って、出口のところにあるこの納税コーナーでおカネを支払って・・・

なーんてカンタンには済みません!

1. まずは商品を預ける

まずは課税対象となる商品を預けましょう!

税関で「通関したいんですけど」「税金の申告をしたいんですが」というと、こんな感じの紙を書くよう言われます。

2枚めが「預り証」で、私で言うと買い付けた宝石を預けます。

これはいわば「人質」。

税金を収めるまで、宝石をこちらの人たちにお預けします。

なお預けるだけで、この場で税金を払うことはできません。

本当に面倒くさい細かいことは係の方々がとても優しく丁寧に教えてくれるので安心です。

なお次のステップに行くには「現金」と「印刷した領収書」が必要です。

現金が足りない場合は空港内でおろしておき、領収書が印刷されていない場合はこの場で相談するのが吉です。

2. 通関の場所まで歩いて行く

荷物を預けると、こんな地図をもらいます。

これが「空港の外に出て15分くらい離れた建物まで歩いて行く」通関の場所までの地図です。24時間営業なので私の様な深夜着でも大丈夫です。

地図が読みにくいのですが「空港の建物を出たらひたすら左」と覚えておけばだいたい合ってます。後半のグーグルマップのキャプチャも参考にしてください。

誰もいません

こんな感じの道を、ひたすら道なりにまっすぐ行きます。

CIQ棟を過ぎて、

まっすぐ進んで、

まっすぐ進むと、

ようやく入場ゲートが見えて来ます!

地図で言うとこの辺まで来ました。

パスポートなどの身分証を見せると中に入れます。

3. 税金を納める

というわけでようやく着きました、羽田空港貨物合同庁舎。

ここの二階に目指すべき「特別通関部門」はあります。深夜なのにちゃんと明かりがついています。

こんな感じの部屋に行き、係の方に「通関したいんですけど」と伝えると、備え付けのPCで書類を作成し、申告を手続きする方法を優しく教えてくれます。

税額ですが、宝石類の場合、

  • ルース:消費税(8%)のみの支払い
  • アクセサリー系:消費税(8%)+関税(5.2~5.4%)=13.2%〜13.4%

の計算になります。

つまりルースを100万円分買ったら8万円

アクセサリーなどを100万円分買ったら13万2千円〜13万4千円を支払うことになります。

詳細はこちらの表で確認できますが、係の人が丁寧に教えてくれるので覚える必要はありません。

また回答によって極端に税額が上がるようなこともありません。

なお繰り返しますが支払いは「現金」のみなので注意してください。

4. 預けた商品を取り戻す

というわけで歩いて空港に戻ります。

一点注意なのが、帰りも「道なりだろう」と思ってまっすぐ帰ると、CIQ棟の中に入り込んで帰れなくなります。

・・・白状します。私、帰れなくなりました。

気を取り直して空港に戻りましょう。

2階の保税手荷物預かり場所に行き、納税の領収書を見せると「人質」の商品が戻って来ます。

なお保管代が6,000円かかります。

微妙に高いのでモヤモヤしますが、こんな深夜まで頑張ってくださっている職員の方々の人件費だと思うと安いので払います。

Google Mapで見ると

「羽田空港貨物合同庁舎」でMap検索すると行くべき場所が見えてきますが、ゲート内なのでルート検索は使えません。

行きの道

帰りの道

改めて遠いので、下記の「必要な持ちもの」以外は全部空港のロッカーにでも預けておいた方が良いかもしれません。

まとめ

長文になってしまったので最後にまとめます。

通関のステップ

  1. 税関で商品を預けて外に出る
  2. もし現金が無い場合は空港内でおろしておく
  3. 空港を出て15分歩いて「貨物合同庁舎」に向かう
  4. その場で申告手続きをして、消費税・関税を支払う
  5. 空港に戻り、2階の「保税手荷物預かり場所」に向かう
  6. 保管代6,000円を支払い、預けた商品を受取る

必要な持ちもの

  • 商品の領収書(ペイパル支払いなどの場合は要印刷)
  • 現金(消費税・関税+保管代)
  • パスポート
  • 元気

以上です。

皆様の海外買い付けが成功することを祈っています!

リカラット編集部 監修

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ABOUTこの記事をかいた人

RECARAT ONLINEの裏方。普段は経理や人事労務を担当しています。 宝石はまだまだ勉強中。好きな石はオパールです。オパールの虹色の様なきらめきは「遊色効果」といいます。 「色を遊ぶ」という表現が素敵だなと思います。がんばります。