古くから愛される宝石 ヒスイ

みなさんはヒスイというカラーストーンをご存じでしょうか?
中国では秦の始皇帝の時代から、日本では縄文時代から、加工され道具や装身具として長い間重宝されてきたというデータが残っています。

またニュージーランドやメソアメリカでもまじないで使われたり、ヒスイのパワーは古来より色んな国で信じられてきたことが分かります。

今回はそんな「ヒスイ」についてもっとみなさんに知っていただこうと思います。

ヒスイの歴史

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ヒスイと言えば中国のイメージが強いと思いますが、実は一般的に宝石として分類される「ヒスイ」は中国では採掘できません。

なぜならヒスイとは硬玉(ジェイダイト)のことで、中国で採掘されてきたのは軟玉(ネフライト)という別の鉱物になるからです。

中国語で「玉」(ぎょく)、英語で「ジェイド」と呼ばれているものが、「硬玉(ジェイダイト)」と「軟玉(ネフライト)」の2つのことを示すため、少し複雑な話かもしれませんが、いわゆる「ヒスイ」と呼ばれている宝石というと硬玉のことを示します。

しかし軟玉にも古代中国で金以上に長く重宝されてきた歴史があります

秦の始皇帝の時代より宝石の中の宝石として扱われてきた軟玉は、北京にある紫禁城で保管されてきた歴代皇帝たちの収集物からも確認することができます。

今でも中国で採掘される軟玉の中で白く上質なものは羊脂玉と呼ばれており、硬玉のヒスイ以上に価値が高いとされています。

中国では今でも別格の宝石なんですね。

また、中南米でもヒスイは価値が高く、腹痛を和らげる石としてまじないの道具などにも使用されていたと言われています。

不老不死や生命の再生をもたらす力を持つと信じられており、古くは遺体全体をヒスイで覆うことも行われてたそうで、現代でもヒスイの神秘的なパワーを信じてやまない方は多いと言われています。

ヒスイの語源


「ヒスイ」という言葉は、元々中国で鳥のカワセミを指す言葉だったそうですが、時代とともに「カワセミのように綺麗な石」という意味でその宝石をヒスイと呼ぶようになったそうです。(※諸説あり)
日本ではカワセミは本来「そび」などと呼ばれていたのですが、室町時代の頃からカワセミに翡翠(ヒスイ)の漢字が当てられたことからも、ヒスイという言葉が中国から伝わってきたことが分かります。

ちなみに、王室などで王様が座る椅子を玉座と言いますが、これはヒスイを玉と呼んでいた名残だと言われており、ヒスイが崇高なカラーストーンであったことを証明しています。

ヒスイの特徴


宝石として「ヒスイ」と呼ばれるものは、前述した通りヒスイ輝石(硬玉)であることが前提ですが、さらに細かく説明すると50%以上のヒスイ輝石が含まれたヒスイ輝石岩に限られています

それ以外のものは宝石としてのは資産価値はないに等しいという扱いを受けていますが、アクセサリーなどにはこちらが使われることが多いようです。

【硬度】

ヒスイのモース硬度は6.5前後であり、丁寧に扱わなければすぐに傷が付いてしまいます。

【処理】

ヒスイは一般的にワックス処理や含浸・染色などの処理が施されていることが多い石です。

まとめ


みなさんいかがでしたでしょうか?

ヒスイには国を問わず貴重な宝石として扱われてきた歴史があります。

日本では、新潟県糸魚川市がヒスイの有名な産地で知られています。

ここにある工房では実際にヒスイを購入することもできるため、興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

リカラット編集部 監修

ABOUTこの記事をかいた人

元宝石店の店長です。 宝石店に20年前に勤めるようになってから、ジュエリーの魅力に心を奪われました。 みなさんに分かりやすい読みやすいジュエリー情報をお届けします!