価値が高いレッドアンバーとは?その特徴と偽物の見分け方

レッドアンバー

蜂蜜のような黄金色やイエロー系の色の宝石として知られているアンバーですが、実はレッドやブルー、グリーンなどの色も存在しています。

中でもレッドアンバーはレアストーンの一つ。

滅多に発見されることがないので、アンバーの中で最も価値が高いとされています。

今回は、そんな希少なレッドアンバーについてお話ししたいと思います!

アンバーについて

イエローアンバー ルース 虫入り

レッドアンバーのお話をする前に、まずはアンバーについてお話ししたいと思います。

アンバーとは条件にも依りますが、約3000万年以上前の植物の樹液(多くは松脂など)が化石化した有機物のこと。

和名を琥珀(こはく)といい、日本でも古くから馴染みのある宝石なのでこちらの方が聞き馴染みがある方が多いかもしれませんね。

キャンディのような飴色で中に虫や植物が入り込んでいる石といえばさらに分かりやすいでしょうか。

アンバーには“地層に埋もれて化石化した「ピット・アンバー(山琥珀)」と、“埋もれていた地層が崩れて海に流れ出した”「シー・アンバー(海琥珀)」があります。

アンバーは他の宝石とは違い、鉱物ではなく樹液からできた宝石ですので、とても軽量で水に浮かびます

そのため、ぷかぷかと海に漂うシー・アンバーの姿と、火にくべると良い香りが楽しめることから、アラビア語で“マッコウクジラの吐き出す竜涎香(りゅうぜんこう)”という意味のanbar(アンバー)から由来して、そう名付けられたといわれています。

モース硬度は2-2.5でひっかき傷が付きやすい上、衝撃にも弱く簡単に欠けてしまいますので、取り扱いには注意しましょう。

レッドアンバーの特徴

レッドアンバー ルース

アンバーの中でもレッド系の色をしているものがレッドアンバーやチェリーアンバーと呼ばれています。

レッドアンバーの殆どは赤みを美しく見せるために加熱・加圧や着色の人工処理が行われていますが、ごく稀に一部の産出地から非処理でも美しいものが発見されます。

非処理のレッドアンバーは非常に希少なので、めったに市場に出回ることがなく、そうそう目にすることはできないといいます。

私も毎日多くの宝石を見続けていますが、非処理のレッドアンバーにはまだお目にかかったことはありません。いつか是非一度見てみたいです。

またレッドアンバーには光を当てると明るい黄金色に変化するという特徴があります。
色の変化が楽しめるのもレッドアンバーの魅力の一つといえますね!

産地

アンバー自体は世界中で産出されますが、宝石として取り扱われるような品質の高いものはリトアニア、バルト海沿岸部、ドミニカ共和国、ミャンマーなどから採れることが多いといわれています。

レッド、茶褐色など。

色によって処理が異なるアンバー

レッドアンバー ルース縦

レッド、ブルー、グリーンなど色々な色が存在するアンバーですが、イエロー系以外で非処理のものは珍しく、そのほとんどに人工的な処理が施されているといいます。

例えば、レッドやグリーンアンバーには加熱・加圧の処理が施されることが多く、ブルーアンバーにはそれに加えて処理が施されることが多いと言われています。

※レッドやグリーンアンバーにも着色処理まで施されているものもあります。

ちなみにここでいうブルーアンバーとは、ブラックライトを当てるとブルーに変化するものではなく、通常の状態がブルーであるサファイアブルーアンバーのことを指しています。

あくまで一般的な処理ですので、これが原因で価値が下がるということはありません。

※宝石の処理について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ
▶【決定版】宝石の処理とその価値についてまとめ

偽物の見分け方

人気の高いアンバーの中でも、特に価値が高いとされるレッドアンバーには希少性の高さから粗悪な偽物も多く存在します。

ガラス製やコーパル製など偽物に使われる素材はいくつかありますが、一番多いのはプラスチック製のもの。

このような偽物を見分けるには、食塩水に入れ浮いてくるかどうかを確認するというのが最も簡単な方法です。

これは天然アンバーの比重が1.08~1.10であるのに対し、飽和状態の食塩水は1.11~1.13、偽物に多く使われるプラスチックは1.3前後となるので、偽物の場合は沈み、アンバーの場合は浮き上がってくるのです。※まれに例外もあります。

食塩水には「水に溶け切らないほどの大量の食塩を入れること」、確認するアンバーは「ルースであること」が条件ですが、自宅でも簡単に出来るので、本物なのか気になっているルースがある方は是非試してみてください☆

最後に

レッドアンバー ルース 正面

柔らかい樹液が長い時間をかけて研磨可能なほどに固くなる、アンバー。

その中でもルビーのように深く赤いレッドアンバーはとても稀少です。
特に非処理のレッドアンバーは殆ど目にすることが出来ないほどにレア中のレアといわれているので、もし見つけることがあれば注目してみてくださいね。

そして、アンバーはどの色でもとても軽量な宝石であることも特徴の一つ。

130ctを超える大粒な物でも10円玉5枚程度の重さですので、ゴージャスなジュエリーに憧れるけど、大粒だと重さが辛い・・・という方には特におすすめです。

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リカラット編集部 監修

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毎日200個以上の宝石に触れる仕事をしています。宝石のことをあまり知らない方にも、分かりやすい記事作りを心掛けています。オードリーヘップバーンの映画を観てからクンツァイトに魅了されています。