レモンクォーツの意味は?シトリンとの違いって?見分け方はコレだ!

見ていると思わずツバをごっくんしたくなる石。レモンクォーツ。

鮮やかな黄色に目が奪われますね。しかしこの石、ネットでは

「レモンクォーツってシトリンと同じ石だよね?」

とよくシトリンと間違えられています。

確かにシトリンの和名は黄水晶。レモンクォーツと同じ黄色い水晶です。

う〜ん、レモンクォーツとシトリン、何が違うのでしょうか?見分け方とは一体…?

今回も全力で解説します!

レモンクォーツとは

レモンクォーツ ルース

レモンクォーツは名前の通り水晶の仲間。鉱物名は石英です。

硬度は7.0

主な産地はブラジルやタンザニアなど。

かつては日本でも採掘されていたといわれています。

また、レモンクォーツはこの美しい黄色の発色原因が「硫黄微粒子」の混入のため、別名「硫黄水晶」と呼ばれることも。

そのためにレモンクォーツを傷つけたりすると、硫黄の匂いがするのだとか。
名前はレモンですが、香りは爽やかとはいえないようですね。

レモンクォーツとシトリンの関係

それではお待たせしました!

「レモンクォーツとシトリンってどう違うの?」

の質問に答えていきましょう。

まずシトリンの和名は「黄水晶」。鉱物名は石英です。

要するに、

シトリンは、「クォーツ」であり「水晶」であり「石英」なんですね。

しかし前述したとおり

レモンクォーツも、「クォーツ」であり「水晶」であり「石英」です。

「じゃあ、レモンクォーツとシトリンって同じ石じゃん!」

と思ったアナタ。残念!違いは中身にあるのです!

レモンクォーツとシトリンの決定的な違いは、色を発色する発色要因が違うことです。

つまり

・シトリンの黄色の発色成分は「鉄」
・レモンクォーツの黄色の発色成分は「硫黄」

です。

どうですか!見た目はそっくりさんでも、この2つの石はばっちり違うんです!

しかし成分の違いは見た目では分かりません。

何か分かりやすく見分ける方法はないのでしょうか?

レモンクォーツとシトリンの見分け方実験

そこで、レモンクォーツとシトリンを簡単に見分けられそうな実験をしてみることにしました!

やってみた実験は2つ。

1つはネットにちらほら書かれていた、

・レモンクォーツを削ると、本当に硫黄のニオイがするのか?

そしてもうひとつは、シトリンの成分に鉄が入っていることからわき出た素朴な疑問、

・本物のシトリンなら磁石にくっつくのでは?

という2つです。

さっそくやってみました!

実験1:レモンクォーツを削ると、本当に硫黄のニオイがするのか?

まずリカラット社内にあった、在庫のレモンクォーツをゲット。

他のスタッフにも協力をお願いしました。

ネットでよく見かけるこの問題、さっそく実験してみましょう!

このヤスリでガリガリやっちゃっていいんですね!

やっちゃって下さい!私もやります!

ガリガリガリガリガリガリ……..。

 

これって社長の許可を取ってましたっけ……?

(無視)。。。全然硫黄のニオイしない!

。。。しないですね、私もニオイません!
削りが足らないかもしれないのでもっと削ってみましょう!

結構しっかり削りましたが……。

二人で削りましたが全く硫黄のニオイは感じませんでした。もう一人、男性のスタッフにも削ってもらいましたが結果は同じ。

がっつり削られたレモンクォーツ。

もしかしたら、もっと強度の強い機械で研磨すれば、硫黄のニオイがしたのかも知れませんが、今回の実験ではニオイは感じられませんでした。

実験2:シトリンは磁石にくっつくのか?

気を取り直して、シトリンと磁石で実験してみましょう!
(これは結構自信あるかも……。)

シトリンに鉄分があるならくっつくはず!!結構強力な磁石だし。

くっ、くっつかないーーーーー!

レモンクォーツの在庫60個を1つ1つ磁石に当ててみましたが、どれも反応しませんでした。

どうしてでしょう!残念…自信あったのに…。

・・・
いい加減素直に鑑定士さんに聞いてもらって良いですか?正しい見分け方。

はい、、分かりました。。。

宝石鑑定士に聞いた、本当の見分け方はコレ!

レモンクォーツとシトリン、見分ける方法として1番ベストなのは

「カラー」

がヒントになるそうです!

こちらの表を御覧ください。

「GIA GEMSTONE COLOR DESCRIPTION SYSTEM」より抜粋

色見本のカラーで説明すると、

・レモンクォーツはイエローからグリーニッシュ・イエローの範囲内

・シトリンはオレンジイエローからオレンジ(時には褐色も含む)の範囲内

となります。(※しかし天然石のため、例外もアリ

ただし、日本の鑑別協会の一つであるAGL(宝石鑑別団体協議会)の基準では、「レモンクォーツ」という名称は正式な宝石名と認められていないため、鑑別書にその名前は記載されません。

一方のシトリンは正式な宝石名として認められています。

なので、シトリンと認められたものは「シトリン」、それ以外のイエロー系のクォーツは全て「クォーツ」もしくは「イエロークォーツ」と記載されるそうです。

(もちろん、実際の鑑別のときは色だけではなく成分やその他色々な検査をした上で、総合的に見て判断されます。)

ということで、色々実験をしましたが、結局は「色で見分ける」という方法が簡単で分かりやすいということが分かりました!

レモンクォーツの価格相場

では最後に、実際にレモンクォーツが市場でいくら位で売られていることが多いか、リカラットSHOPの商品を例に出してご紹介しましょう。

レモンクォーツ ルース
こちらのレモンクォーツは11.460ctで、お値段は3,980円(税込)です。※現在は販売終了しております。
クォーツ系の石は大きいカットのルースも多いので、特殊なカッティングを施されたルースをよく見かけます。

レモンクォーツ ルース

こちらは40.290ctとかなり大粒なルースです。お値段は19,800 円(税込)※現在は販売終了しております。

レモンクォーツの価格相場は、ルースの大きさや透明感、カットなどに依りますが、大体1ctあたりのお値段が500円~2000円くらい

カットが個性的なルースも多いので、コレクションすると楽しいと思います。

最後に

色で見分けるということを学んだところで皆さんにクイズです。
この3つの石、どれがレモンクォーツでどれがシトリンか分かりますか?

 

。。。正解は真ん中の石がシトリンで、左右の石は2つともレモンクォーツだそうです。

右は絶対にシトリンだ!と思った方もいるのでは?(私です。)

色で見分けると聞いたものの、レモンクォーツとシトリンってやっぱり素人には簡単に見分けることはできないのかもしれないですね..。

やはり確実に見分けたいなら、鑑別機関に出す、という方法が一番間違いがないようです。

リカラット編集部 監修