合成シトリンは存在する!?偽物シトリンの見分け方2つ

シトリン

合成シトリンは存在する!?偽物シトリンの見分け方2つ

先日会社で「合成ルビーって聞いたことあるけど合成シトリンってあるのかな?」と話題になりました。

なかなか盛り上がった話題で、皆さんにお話しするネタになるんじゃないかと思いましたので、今回は偽物シトリンのことや、合成シトリンと天然シトリンの見分け方などをお話ししたいと思います!

どこまでが偽物?

偽物

シトリンとはイエローからオレンジカラーの宝石で、鉱物種はクオーツ(和名:石英)です。

まず、偽物と言われる合成石が作られるには言い方は悪いですが、儲かる保障がないと作られません。

クオーツは工業用として広範囲で使われるので、結果シトリンの合成石も存在します。

また、天然のシトリンはかなり珍しく、ほとんどがアメシストに加熱処理を加えたものであるといわれていますので、合成シトリンを作ってしまえば作り放題ですから、儲かること間違いなしです。

希少価値のある宝石は、高額で取引されることから合成石も一緒に出回ってしまう訳ですね。

ちなみに、先程お話ししたアメシストを加熱処理したシトリンは偽物になるのか?と疑問がわきますが、答えはノーです。

アメシストは天然石ですから、加熱処理をしてシトリンとなったものも偽物とは言えません

※加熱処理について詳しく説明されているのはこちらの記事です!
▶加熱処理って何?押さえておきたい3つのポイント

シトリンの偽物とは

では、何をもって偽物とするのでしょう?

いろいろ諸説ありそうですが、個人的に思うのは、とにかく「天然石でない宝石は偽物といえるのではないかということ。

そんな訳で、天然のシトリンはとても珍しく希少価値があることから、偽物と言われる、天然石ではないシトリンが多く出回っている現状があるのです。

納得して手にしているのなら、合成シトリンも偽物シトリンも素敵に楽しめば良いと思うのですが、問題は「天然のシトリンとして購入したのに、鑑定してみたら違った」というパターンですよね…。

想像しただけで胸が張り裂けそうです。

合成シトリンって何?

合成シトリンについてお話しする前に、まずはそもそも合成石とは何か、というお話からしていきましょう。

合成石というのは、天然の宝石と同じ化学組成と結晶構造をもった石で、色や光沢だけでなく、硬度や密度に光の屈折率といった宝石の性質までも天然石と同じに作られます。

天然石と合成石の大きな違いは、自然で作られるか、人工的に作られるかだけです。

工業目的に作られ、人工クオーツの多くが時計やコンピューターなどのエレクトロニクスの基幹部品、ビデオカメラやデジタルカメラの光学フィルターなど広範囲に渡って使用されています。

合成石は透明度はもちろん、カラーの濃度まで自由自在に作れてしまいます。

薄いイエローの合成シトリンも、濃いブラウンの合成シトリンも、量も材料と環境に費用さえあれば作り放題という訳です。

苦労して採掘される天然石と人工石が成分や色、艶まで全く同じだといわれても、天然石と同じ金額を出して購入したいと思えるでしょうか?

私には思えません…。同じ金額を出すなら自然の中で育まれた偶然の産物の結晶、天然石を手にしたいです。絶対に。

偽物シトリンは合成シトリンだけではない

シトリン
合成シトリンは、天然の宝石と同じ化学組成と結晶構造を持っている分、完全に偽物だとは言えない部分もあるのですが、偽物シトリンと言われるものには、錬り水晶(クオーツ)と言われる人工熔錬水晶に着色してシトリンとして販売しているものもあります。

人工熔錬水晶はガラスとクオーツを溶かして固めたものです。クオーツの割合にもよりますが、殆どがガラスに近いものになります。

透明度が高く、色も濃厚なのに安いシトリンがあったら、ほぼ人工熔錬水晶に着色したものだと考えていいと思います。

ガラスに着色してシトリンとしているので、こちらに関しては質の悪い全くの偽物と言っていいですね。

偽物シトリンの見分け方

鑑定
合成シトリンと練りシトリンの2種類の偽物シトリンの見分け方をご紹介します。

合成シトリンの場合

合成シトリンと天然シトリン(アメシストを加熱処理したシトリンも含む)の大きな違いはインクルージョン(内包物)があるかないかです。

天然石は殆どの場合、インクルージョンと言われる結晶状の異物が内包されています。

肉眼では見つけられなくとも、10倍ルーペを使うと見つかります

なので、インクルージョンの見当たらない全くの透明なシトリンは、逆に合成の可能性が高いという訳です。

しかし、中にはインクルージョンらしき異物がある合成シトリンも存在します。

ただそれはまるで、パンくずのような、結晶になっていない異物です。

天然シトリンに内包される異物は、天然の鉱物ですので結晶化しています。

全くの透明であるか、異物が確認出来てもパンくずのようで結晶になっていないものが内包されていれば、合成シトリンと言えるでしょう。

練りシトリンの場合

人工熔錬水晶の練り水晶に着色した偽物シトリンは、触ってみるとわかります。

ガラスのように生ぬるい感じがしたら、それは練り水晶に着色した偽物シトリンである可能性が高いです。

水晶は触るとひんやりするので、怪しいなと思ったらまずは素手で触ってみて下さい。

最後に

分かれ道
今回は合成シトリンや偽物シトリンについての話とその見分け方をご紹介しました。

偽物とわかった上で、納得のいった価格で購入して楽しむのはいいのですが、まるで天然のシトリンであるかのような高額で、偽物シトリンを手にしてしまうとショックですよね。

そんな悪徳業者がなくなってくれることが一番なのですが、自分でも対策出来るに越したことはありません。

今回の記事が少しでも参考になりますように♪

リカラット編集部 監修

ABOUTこの記事をかいた人

毎日200個以上の宝石に触れる仕事をしています。宝石のことをあまり知らない方にも、分かりやすい記事作りを心掛けています。オードリーヘップバーンの映画を観てからクンツァイトに魅了されています。