青色の宝石タンザナイト|価値や相場、選び方のポイントは?

タンザナイト

ブルーからヴァイオレットの色合いを見せてくれる、現在人気急上昇中のタンザナイト。

ここ数年、タンザナイトを求める人が増えたことから、カラーストーンの中ではサファイアの次に需要があるといわれている宝石です。

今回はそんなタンザナイトの魅力とともに、実際の相場や価値、また選び方のポイントなどをお話ししたいと思います。

タンザナイトの特徴

タンザナイトルース

鮮やかなブルーからパープルカラーがのぞくバイオレットカラーまで見せてくれるタンザナイトは、宝石の中では歴史の浅い、比較的新しい宝石です。

鉱物名をゾイサイト、和名を黝簾石(ゆうれんせき)といいます。

ゾイサイトの中でも、ブルー系の色合いのもののみをタンザナイトと呼びます。

モース硬度は6から7あるものの、靭性が高くなく、へき開があるので、比較的デリケートな宝石です。

タンザナイトはゾイサイトの変種として1967年にタンザニア連合共和国で発見され、初めはサファイアと間違えられたといいます。

ゾイサイトの多くはグリーンやイエローなので、その当時鮮やかなブルーのゾイサイトを初めて目にしたとなるとサファイアと間違えるのも納得です。

発見された当初はブルー・ゾイサイトと呼ばれていましたが、その後ティファニー社からタンザナイトと名付けられ販売されると、あっという間に広まり人気を博します。

タンザナイトとしての知名度が高くなり、コマーシャルネームであったタンザナイトが2018年、日本の鑑別団体協議会(AGL)で宝石名として認められ、鑑別書にも「宝石名:タンザナイト」と表記されるようになりました。

タンザナイトの色

ブルーからバイオレットが特徴的な宝石ですが、ブルーグリーンライラックやパープルなどの色合いも見せてくれます。

そして見る角度によって色が違って見える多色性があるのも特徴的。

濃青と青紫が見える2色性のものや、青、青紫、黄緑または黄褐色などが見える3色性のものなどあり、1石で2、3種類の色が楽しめる多彩な宝石タンザナイト。

現在タンザナイトの殆どには加熱処理が行われていると言われています。

ただしその「加熱処理がされているかどうか」を科学的に100%の確度で調べることは大変に難しく、鑑別書にも「通常、加熱処理が行われています」という書き方になります。

タンザナイトの産地

歴史的にもタンザナイトの最も有名な産出地はタンザニア北部のメレラニ鉱床です。

過去「タンザナイトの産地はタンザニアだけ」と考えられていたこともあるようですが、現在ではマダガスカルなど別の産地も見つかっています。

2019年現在、Wikipediaの「タンザナイト」という記事では

タンザニア以外の産地のブルーゾイサイトをタンザナイトとしていることがあるが、これが適切であるか否かは判断の分かれるところである

という記載がありますが、リカラット社としては特にこういった論争があったという事実確認はできておりません。

なおタンザナイトは産地鑑別のできない石です。

タンザナイトの価値

タンザナイトの中でも透明度が高く多色性がはっきり見られるものほど特に価値が高いと判断されます。

上の画像のようなタンザナイトは、高品質で、透明度も高く、色も申し分のないハイクオリティなタンザナイトです。この状態で多色性も楽しめるとなるとさらに価値が上がります。

タンザナイトの選び方

ブルーやバイオレットカラーが特徴のタンザナイトですが、色の濃淡が殆どの価値を占めています。

タンザナイトを選ぶ際には下記を特に注意してみてください。

  • 色の濃いもの
  • 透明度が高いもの
  • インクルージョン(内包物)が少ないもの

この条件を見て「カラット数は重要じゃないの?」と思われた方もいらっしゃるでしょうか?

タンザナイトは比較的大粒のものが採掘しやすい傾向にあるので、小粒<大粒ではあるものの他の希少石と比べるとカラット数が増えても価格の上昇は緩やかです。

例えば、全く同じ条件のタンザナイトで1ct と5ctのものを比べるとその価格差は約7倍程度ですが、パパラチアサファイアの場合だと、その差20倍になったりもします。

逆に言えば、大粒のタンザナイトはコスパがいいとも言えるので、大粒の希少石を探している場合はタンザナイトはおすすめです。

タンザナイトの相場

現在のタンザナイトの相場は、色の濃淡やインクルージョン、カラット数などの状態によっても違ってきますが、下記の画像のような色合いと透明感ですと、2.259ctで40,000円~100,000円です。

タンザナイト ルース

また、タンザナイトは大きいルースが比較的採れやすいため、カラット数が大きくなっても、そこまで高額にはなりません。十分な色の濃度、そしてインクルージョンもなく透明ではっきりとした多色性が楽しめるものになっても、1ctあたりの金額はさほど変わらないのです。

最後に

タンザナイト

鮮やかなブルーやバイオレットが美しいとされるタンザナイトですが、固体によっては群青やパープル、時にはブルーグリーンを覗かせる、1石で多彩な色を見せてくれる宝石です。

個性的で複雑な色合いは、一度目にしたものの心を掴み、それが故に近年人気が急上昇した宝石でもあります。

あと数十年したら採石されなくなるかもしれないと言われるタンザナイトですから、美しいタンザナイトと出会ったら手にしておくのが賢明かもしれません。

リカラットSHOPでもいくつか質の良いタンザナイトを取り扱っていますので、一度目にしてみてくださいね♪

リカラット編集部 監修

ABOUTこの記事をかいた人

毎日200個以上の宝石に触れる仕事をしています。宝石のことをあまり知らない方にも、分かりやすい記事作りを心掛けています。オードリーヘップバーンの映画を観てからクンツァイトに魅了されています。