ヘリオドールやゴールデンベリルとも呼ばれるイエローベリルの魅力に迫る!

イエローベリル ヘリオドール

ヘリオドールやゴールデンベリルとも呼ばれるイエローベリルの魅力に迫る!

ゴールドの光を放つ、まるで太陽の光を帯びたような輝きが美しいイエローベリル。

別名ヘリオドールともいい、ギリシャ語を合わせた造語で、「太陽からの贈り物」を意味します。

そしてゴールデンカラーを帯びたものはゴールデンベリルとも呼ばれ、なんと宝石名を3つも持っている宝石なのです!

今回はそんなイエローベリルの魅力や価値についてお話ししたいと思います。

イエローベリルとは

イエローベリル
イエローベリルとは、イエローからオレンジやグリーンがかったイエローの宝石です。

鉱物名は緑柱石(りょくちゅうせき)で、エメラルドやアクアマリンなどが有名です。

きれいな六角柱状の結晶で発見され、大きな塊であることも多いのですが、宝石質のものはあまり多く産出されません。

別名をヘリオドールゴールデンベリルとも言います。

ヘリオドールと呼ばれるイエローベリルはグリーンがかったイエローカラーが特徴です。

ギリシャ語で太陽を意味するヘリオス(Helios)と、贈り物を意味するドロン(Doros)を合わせた造語で太陽の贈り物という意味があります。

ゴールドに見える色合いのイエローベリルのことをゴールデンベリルと呼びます。

オレンジがかったイエローカラーが特徴で、イエローベリルの中で一番価値のある宝石です。

イエローベリルの産出地

宝石仕分け
ベリルは世界各国で産出しますが、宝石種によって産出地が変わります。

イエローベリルの産出地は下記のとおりです。

  • ブラジル:ミナスジェライス
  • ロシア:ウラル
  • ナミビア:エロンゴ
  • タジキスタン
  • マダガスカル
  • ナイジェリア
  • ウクライナ
  • スリランカ
  • ジンバブエ

イエローベリルの価値

イエローベリル

イエローベリルは大粒で透明度が高いものであることと同時に、色によっても価値に差が出ます。

一番価値が高いのは、ゴールデンベリルと呼ばれるゴールドカラー、その次にイエローベリルと呼ばれるイエロー、次にヘリオドールと言われる黄緑色です。

宝石としてクオリティの高いものは、ダイヤモンドのようなファセットカットに研磨されます。

イエローベリルには稀に猫の目のような光の筋が確認できる、シャトヤンシー(キャッツアイ効果)のある「イエローベリルキャッツアイ」があります。

これらはキャッツアイ効果が最大限に楽しめるよう、カボションカットに研磨されます。

イエローが薄いものや茶色がかったもの、そしてインクルージョンがあるものや透明度が低いものなどは、流通量も多く、安価で手に入りますので球体にカットされ、よくパワーストーンとしても扱われます。

実は違う宝石?「ヘリオドール」「ゴールデンベリル」「イエローベリル」

ゴールデンベリル ルース

ヘリオドール、ゴールデンベリル、イエローベリルはそれぞれ違った宝石であるという見方も実は宝石業界にはあります。

どの宝石も黄色系の色ですが、
ヘリオドールグリーンよりのイエロー(黄緑色)
ゴールデンベリルオレンジやゴールド(黄褐色)
イエローベリルイエロー(黄色)
というように、各宝石に色の傾向があります。

しかし、鑑別する際にこの3種類の線引を、例えば数値などで明確に行うのは困難です。

一部、発色の要因の違いで区別するといった説もあり、発色の要因鉄イオンとなっているものを「ゴールデンベリル」や「イエローベリル」酸化ウランとされるものを「ヘリオドール」としているようです。

ただ、中には完全に分けることが出来ない個体も存在するためか、広く普及はしていません。

なので結局、この3種の宝石の多くはイエローベリルとされているのですが、もしかしたらこの先、明確に分けることが出来る何かが発見され、違う宝石と鑑別されるようになるかもしれません。

加熱処理をするとアクアマリンに?

加熱

イエローベリルは同じ鉱物種のモルガナイト(ピンクベリル)と同様に450〜500 ℃で1時間加熱する処理を行うと、美しいブルーの宝石アクアマリンに変化します。

そして加熱後、色が元に戻ることはありません。

また、色の濃淡は変わらないので、淡いイエローのイエローベリルを加熱すると、淡いブルーのアクアマリンになります。

実はこの加熱実験、小さな結晶であれば、自宅でも簡単に行うことが出来ます

試験管にイエローベリルを入れて、アルコールランプで2、3分加熱します。

そうするとイエローのベリルが、水色のアクアマリンに変化するのです。

自宅でも出来るくらいの簡単なことで変化するなんて、不思議ですね!

イエローベリルよりもアクアマリンの知名度が高いことから、イエローベリルは加熱処理をされて、しばしばアクアマリンとして流通しています。

この加熱処理は、現在の技術では鑑別で見分けることが出来ませんので、基本アクアマリンは加熱処理されたものとして扱われています。

最後に

ヘリオドール ルース
イエローカラーが美しい、3種類の宝石名を持つイエローベリル

それぞれ魅力的な色を発色する宝石で、根強いファンも多くいます。

ベリルは硬度7ありますので、リングやネックレスにもピッタリ

古くから宝石として使われてきたイエローベリルの魅力が少しでも伝われば嬉しいです♪

リカラット編集部 監修





ABOUTこの記事をかいた人

毎日200個以上の宝石に触れる仕事をしています。宝石のことをあまり知らない方にも、分かりやすい記事作りを心掛けています。オードリーヘップバーンの映画を観てからクンツァイトに魅了されています。